その12

片目メガネで生徒と笑いあう

 

その後も、この片目メガネは、思わぬ使い方が見つかったことで、大変気に入っていた。

それはこのメガネで、生徒達と遊べるから。

特に元気な、不真面目毒入り、女生徒が面白い。

私・・・「俺のメガネは特別なんだけど、お前ら解るか?」

生徒・・・「先生、何なの、わからない。なんで特別なの?」

私・・・「かけて見れよ。これ」

生徒・・・「かければ、解るの?」

私・・・「解かるさ」

生徒・・・「先生、かけて見ても、何も解らないわ」

「先生、ただボケるだけの、ボケメガネじゃない」

」先生は、もう歳だからボケメガネかけてるじゃ

私・・・「ボケメガネじゃない。こういうの老眼鏡と言うだ」

 

・・・この辺りは笑いが飛び回っている・・・

 

生徒・・・そのうち・・・「あら!このメガネレンズ、かたっぽ、しか入っていない、どうしてなの?」

私・・・「気が付いたか」

私・・・「俺は右目は目が良いから、老眼鏡は要らない」

「左だけ老眼鏡いるのだ」

(注・実際は右目は全く視力がない)

私・・・「遠くを見る時はレンズがない右目で、近くものもは老眼鏡がある左目で見るのさ」

・・・この言い方は実は正確ではない。

左側はよく見える。そこで近くを見るときは、レンズがある。

 

ところが右側は、どうせ何にも見えないので、レンズを入れようと、入れまいと、また真っ黒レンズ、眼帯してもいいのだった。

 

手品みたいだけど、まぁ生徒と遊んでるんだから、この程度のだましは許されるウソの範囲だろう。