「電信柱1188番」の10m先の、その左下、5m茂みの中に荷物を隠した。

そのことは忘れてならない・・・

そして貴重品を持って歩き出した。

ツバメ○味付きタイヤが悪いのか、

チューブが悪いのか、

自転車が悪いのか。

「おっさん」の自転車屋が悪いのか

「おっさん自転車屋」を信用した、自分が悪いのか?

また禅問答、自問しながら、暗い山道をを町に向かって歩いて行った。

 

このまま自転車が直らないと、ここ串間で旅は断念するか?

その瀬戸際。

九州の南端近くまで来て、ここで、断念は残念だ。

いっそのこと、ここから佐多岬まで歩くか。

3,4日も歩けば着くだろう。

それも視野に入れ始めた。

 

1時間くらい歩くと、街の明かりがチラホラ見えてきた。

心温まる瞬間

さらに自転車屋に向かって歩いた。

戻る道順は、記憶に頼るしかないのだが、道が色々交差していたりして2時間近く歩くと、大分不安になってくる。

ここは一度通ったところか?

間違えていないだろうか?

 

ここまで来たが、またあの荷物を置いたところに、帰れるだろうか?

そしてまた家が途切れ・・・人家も無くなったところで、領収書を見て自転車屋に電話した。

呼び出し音はするが出ない。

さてどうするか?

もうどこを歩いているか、方向すらわからない中、ただただ歩き続けた。