私は林間コースを選んだ。

林間コースを選んだ理由は、両側が樹木などがあって、道がわかりやすいこと。

それと「こぶ」とか何か危ない障害物がないだろう?し、勾配もゆるいからと考えた。

ところがそんな甘くなかった。

木のないところを進んでいけばいいから、道を迷う事は無いと思ったが、実は曲がっているところが、いっぱいある。

それより曲がっているところだらけ。

どっちかなぁ~右のような気もするし、左に曲がっているような気もする。

そういう時は少し待っている。

後から来る人が、どう行くかを見ていると、進む道が分かる。

そこでそちらへ進む。

そのうちに、見えなくなり・・・次に後ろから来る人を待つ。

待っていても、なかなか来ない時もある。

それでも、ずっと立ちすくして待っている。

そんな事は何回も何回もあり、その分時間がかかる。

 

林間コースを滑っていたら、突然ザザザササッと右側に滑り落ちてしまった。

雪があると思って、何の疑いもなく、滑っていたら、そこは全く雪はなかった。

当然のこと雪はないので、3m程度がけ下に落ちた。

どうやって登るか、もがいていると、後から来た人が、板を外して登ったほうが楽だと教えてくれた。

ところがこの斜面は、急すぎて自分で板を外せない。

その人が降りてきて、外してくれ3メーター位の高さを、よじ登ってコースに戻った。

 

こんな状態だから、スピードを出すと、何があるか分からない。

スピードを落としながら、落としながら進んだ。

昔の感覚が頭の中から既に抜け落ちているのか?

 

そのうちに、左から来る急こう配の斜面と合流し、広い雪原となった。

左上から滑り降りてくる人は、そのまま右の急斜面に降りていく。

 

林間コースから、ここに出てきて、ここは広いので、既にどちらに林間コースがあるか、分からなくなっていた。

どうしようかと迷った。

昔は、どこのスキー場の上級コースでも、難なく降りられた。

今は出来るかな?

やるか、やめるか。

それ以上に、ここを下らないと、帰れない。

既に選択肢は、降りるしかなかった。