天の恵みか、授かりものか。
立子さんは私の手を引いて、テーブルまで案内してくれた。
そこで借りた本を立子さんが開いて、ここに「赤とんぼ」が書いてありますよ。
ここに「春の小川」がありますよ。
ページをめくりながら「ハ長調がいいですよね」とアドバイスもある。
更に「ちょうちょ・ちょうちょ」がありますよと教えてくれて・・・最終的には図書館で拡大コピーをすることにした。
結局、カタカナでドレミ・・・などと書いても、それでハーモニカは、吹けるものではなさそうだと解った。
コピーを拡大、拡大をしていけばいいので・・・全部その作業を立子さんやってくれた。
だからその立子さんの言う「赤とんぼ」「むすんでひらいて」はどうですかと言う声で私は「あーそうそう。それがいい。それがいい」というだけで、私はただ座って待っているだけで、すべてやってくれた。
1時間、もう少しかかったと思う。
さてこの立子さん、図書館内では、静かで最小の話しか出来ないが、私が帰るとき外まで送ってくれたので、立ち話をした。
立子さんは、子供のための読み聞かせ、また大人のための朗読会もやったり、それ以外にもボランティアとしての朗読も積極的にやっているようだ。
私は立子さんと別れて伊東市役所に向かったが、歩いて行くというと、立子さんは大変心配をしていた。
何、10分20分・・・市役所で用事が終わって、そこから自宅まで40分くらい歩いたんだから、10分20分はなんということはない¥
市役所に行った目的は「ひなぎくの会」というボランティア団体があり、この会が市役所の発行する公報などをCDに吹き込んで、視覚障害の人に無料で配布すると、ある知り合いから聞いたから。
案内所に聞いて、指定された福祉課に行くと、今は品切れ、また作りますという。
ついでに「ひなぎくの会」を聞いてみた。
視覚障害者のために朗読をしているボランティア団体で、公報などをCDに吹き込んでいるという。
会のパンフレットをもらったので、見たら、その代表者として立子さんの名前、電話番号電が連絡先として出ていた。
そういう人だったのか。
その前に私は名前と電話番号の交換をしていた。
そこで、今日は無事に帰ったと報告した。