立山室堂に近い「みくりが池」はバックに美しいアルプスと池を同事に展望する場所がいくつかある。

その展望台からは、立山をバックに「みくりが池」を入れる構図を1枚

次の展望台からは、浄土山をバックに「みくりが池」を入れまた1枚・・・

各展望台にはベンチが置いてあり、そこにベンチに座りながら、雄大なアルプスを眺め、手前に神秘な「みくりが池」この絵のように美しい景色を、楽しめた。

写真に撮っていつ人も、多かった。

 

そんな展望台のベンチに重いリュックを置き、しばし絶景を堪能したのち、写真を撮り、先に行くこととした。

「あれ、なんだ、カメラがない」

何時も首に下げているカメラがない。

焦った。リュックをベンチに置いたとき、首から外れて地面に落ちたのか。

リュックをどけても、見当たらない。

手探りで地面を探した。

こんな時、人がいれば探してもらえるのだが、生憎ここには誰もいなかった。

探しても見あたら無い・・・

それではどこかで落としたのか?

前の展望台では写真を撮った記憶があり、落としたとしたらそこからこの展望台までの間だ。

リュックをベンチに置いたまま、道に落ちてないか?すぐに探しに、来た道を走った。

山道、階段をかけあがり、探しながら走った。

目が悪くとも真剣になると走れる。

上から降りてくる人達に「カメラ見なかったでしたか」?

来る人来る人に次々聞いた。

「見なかったですよ」

「カメラ?見てないな」

もう無くなった。出てこない。カメラは無くなってもデータは欲しい。

その後に降りて来た青年に「カメラ見なかったでしたか」と聞いた。

そしたら「展望台に置いてありましたよ」

なんだって。あったのか。

急いで坂道を駆け上がった。

すぐ後ろからその青年が「ここで待っていてください。取ってきますから」と私を抜かして先に行った。

彼の後を追った。何のことはない。

そこから20m30mもしないうち、さっき休んだ展望台があった。

彼がカメラのところに行くころ、私も展望台に着いた。

あった、あった。

カメラはベンチの中央に置いてあった。

「ありがとうございました。ありがとう」

「良かったですね。気を付けてくださいよ」「はい」

気を付けて?何のことかな。

カメラなくさないように気を付けてか?それとも転ばないように気を付けて?か。

そのどちらでも良いのだが、彼が取りに行って来ると言ったのは、危なっかしく走っていたからか・・・それを見て彼は取りに行って来る、と言ってくれたのか?

いずれにせよカメラは有った。

ラッキーなこと。

おまけに優しい青年にも出会えた。

心がけが良い人には、幸運が続く。

心がけが良いならカメラなど無くすか。

悪いから一時でも見失ったんだ。

というあまのじゃくもいようが、ここでは気にしない。

カメラはあったし優しい青年に出会って、幸せな気分になれた。

一石二鳥とはこのことか。