心を支える山登り
下はあるコンテストに去年、投稿した文です。長いので、いくつかに分 けています。
この話はひとりの視覚障害者が北アルプスを登った時の事をいろいろと想いだしながら目が悪くてもやってみるもの、挑戦してみるものと自分に言い聞かせながら書いた文です。
同時に障害者、とりわけ視覚障害がある人に聴いてもらい、目が悪くてもここまでできる」と多くの人の励みになれたら嬉しいです。
定年退職して数年たった頃、それは今から10年少し前ですが目の病で視力をかなり失い、見え方は靄がかかったように薄く、またぼやけ視野も大変狭いです。
右目については、小学生の時に怪我をして完全に視力を失っていました。
それ以来左目だけで生きてきて、右目が全く見えないことを少しも気にせず車の運転は勿論、オートバイも自転車もまた細かい作業も何でも普通にやっていました。
病気は原田病といい、あまり知られていない病気ですが、2回の入院とその後は月に1度くらいの割合で、通院しその期間中に白内障また緑内障にかかり両眼を手術したものの、視力は根本的に回復することも、眼鏡をかけても改善することもなく私は視覚障害者として生きることになりました。
新聞、手紙などの字は、ルーペを使えば、1字1字追えば少しは見えるのですがそれでは、本など細かい字を読む気にはなれません。