そう 誰か言っていた言葉の通りに
風に流され 日々は吹き過ぎる
今 なんて言っていたかも聞き取れずに
風に攫われ 意味などなくなる
曖昧な後悔と贖罪を胸に
如何に夢のまにまに ひねもすのたりのたり
散々 喚き散らし 息を切らし
灰になっちまえば みんなあとはおなじ

大きな時の流れに
なす術もなく人は
飲み込まれてゆく
大事なことはいつでも
置き去りのまま
僕ら
間違えたまま
進む

愛なんていつも どこにでもあって
売ったって買ったって 育んだっていい
ただ なんかずっと 虚しい気持ちで
ふたり また分かり合える日を待ってた

灯りのない海に座って
積み重なってく時の
音を聴いていた
絶え間ない波の彼方に
押し流されてく今が
静かに泣いていた

僕たちがいつか滅び消え去り
化石になってゆくとするなら
生きる意味なんてものは
死にゆくことだろう

宇宙がいま 瞬きする間に見ている夢