tasteless,timeless
Amebaでブログを始めよう!
LETL.jpg
サンフランシスコのThe Mantlesの2ndアルバム"Long Enough To Leave"
2009年の1stアルバムから約4年ぶりに出ました。

彼らの1stアルバムに収録の"Don't Lie"は今でも定期的に聴く素晴らしい曲で、この強力な名曲のせいで、このバンドは今後、この曲以上のものが期待できるのか?と思うこともあったりして、2ndアルバムを聴くのは遅れましたが、もっと早く聴いておけばよかったです!


彼らのサウンドは、主に80年代初期のLAの60年代のロックのリバイバル的なムーブメント、ペイズリー・アンダーグラウンドと比較されてきましたが、同時期のNZのインディーバンドにも共通性があるし、曲によっては初期のR.E.Mも彷彿します。

ジャングリーな、といっても深いリバーブでキラキラな感じじゃなくて彼らの場合は、ゆるくてちょっと乾いた感じ。まぁ所謂ローファイ的な…そこが好きです。

そして自分が久々に、うおぉー!!と心の中で唸った曲にいくつか出会った。Marbled Birdsやアルバムタイトル曲のLong Enough to Leaveが、すっごく良い。それと特に最後のShadow Of Your Stepが素晴らしくて…。メロディ、ギターの音、ボーカル、全てにおいて、自分のツボです。アルバム全体としては地味で渋いので、途中印象が若干弱くなる部分も少しはありますが、それが全然気にならない。


最近のバンドだとTwerpsや、Womenの60年代ぽいメロディのセンスにピンと来たら、The Mantlesもオススメしたいです。正直、Real Estate並の高評価を受けてもいいと思う。曲も書けるしアレンジスキルもある。こういうギター音楽を作ってくれるバンドの作品を私は大切にしたい。


Hello
Reason's Run



ファイル0002.jpg

2012年の9月にリリースされたWild Nothingの2ndアルバム、Nocturneを先日久しぶりに聴きました。


これもまた個人的な趣味の問題の話なんですが、2010年の1stアルバム"Gemini"は好きな作品だったし、その後にリリースされたepやシングルもかなり気に入ってたから期待していたわけですが、この2ndアルバムは期待していたものとは何か違っていました…。久しぶりに聴いてもあまりしっくり来なくて残念でした。


いや、本当にどの曲もだいたいいつものWild Nothing節?だし、いい感じじゃん!と最初思うのに、なんか曲が進めば進む程、以前の宅録ではなく、プロデューサーを迎えたスタジオ録音というのも影響があるのかわからないけど、何かアレンジが良く出来たJ-POPとかビジュアル系?みたいな感じに聞こえる瞬間が結構あって、どうしようもないんです…。しかもそれがなぜか可笑しく思えてきて。


完成度という面においてはこちらの方が高く、統一感があるし、ニューウェーブ、シンセポップ、ドリームポップと音楽性も前作とは変わらないのですが、本当に一体何が違うんだろう?というくらい、自分の中で1stと2ndの間の溝が凄く深いです。1stアルバムよりも、このアルバムを高評価する気になりません。


やっぱりソングライティングなのかな?単純に自分にとって魅力的な曲の揃い具合が劣る気がする。とにかく断然、私は1st派。このアルバムのファンの方ごめんなさい。


"Nocturne"
とりあえずアルバムのタイトルトラックを。アルバム、フルで上がってましたけど…(苦笑)。捨て曲は無いし良いアルバムだと思いますし、80年代のUKロック好きな人は堪らない作品なのではないでしょうか。


"Wait"
ついでに2011年に出たシングルのB面
やっぱり、私はこっち系の方が好き。この曲の揺らぎ感が良い!統一感が崩れるからこういう曲とかを2ndアルバムに入れなかったのは納得なのだけど…。






HereinWild.jpg
Frankie Roseの3rdアルバムHerein Wild

過去作品は全てSlumberlandから出してましたが、今作はFat Possumに移籍して、昨年10月に出ました。

私はもともと秋に音楽聴くのが好きで、秋は音楽鑑賞が捗ります。しかも毎年偶然にも、好きなミュージシャンの新作リリースが多かったりする時期で、積極的に音楽を漁ってなかった昨年でも、秋になると盛り返してきた感じでした。


そして、この3rdアルバムも、新曲から印象が良かったので期待を持って聴いて、期待通り良いアルバムでしたが、よくよく聴いてると、何か少し惜しいなと思う部分もありました。でも勿論、好きです。


今までの作品に比べて、全体的にかなりポップなアルバムで、前作の様なスタイルの延長上にありながらも、完成度の高い多様な曲を並べてる感じで、これまであったニューウェーブ、ポストパンク、ドリームポップ、更に今回はネオアコースティックまで鳴らしてます。タイプ的には今の彼女の音楽性に近い最近のミュージシャンは、Wild Nothingになりますかね。わからないですけど。


Minor Times
この曲がアルバムのハイライト。彼女がこれまで作った楽曲の中でも間違いなく最高作のひとつ。素晴らしい!


Question/Reason
ガチガチのダークな曲もいいけど、こういう雰囲気も、独特の哀愁感あっていい。


Sorrow
ストリングスを取り入れた曲。80年代後期のThe Go-Betweensっぽさがあります。