月とテブクロ -2ページ目

月とテブクロ

徒然なる侭に。


忙しかった。人生でこんなに忙しかった事がない。

なんだかよくわからないままバンコクとヨーロッパと気が付いたら二つの国に行っていた。

仕事も忙しかった。

気が付いたら冬が訪れている。

何もしないがしたい。
食欲がない。
朝から何も食べずにいたら流石にフラフラするのでカロリーメイトを投入。

カロリーメイトを食べながら考えた。
口の中で溶けてゆくカロリーメイト。

カロリーメイトは原料を混ぜてきっとドロドロで、それを焼いてあのポクポクの食感になるのであろう。

カロリーを摂取するだけが目的であれば、わざわざポクポクになるまで焼き上げずウィダーインのような形状でも良いかもしれない。

しかしながら我々は、カロリーメイトに美味しさを求めている。
あのポクポク感を求めているのだ。

そして携帯し、気軽に外出先でカロリーを摂取する事が出来る。

しかも今は二本のパックが出た。
女性には嬉しいサイズなのではないか。
フルーツ味のほんとりとした苦味が良い。

面倒くさいのだ、美味しいとか楽しいとか便利だとか。
全て面倒くさい事をしなければその形状にはならない。
全ての事が。
自分が楽をする事は誰かが何処かで面倒くさい事をしているからだ。

美しくなる事も、勉強ができる事も、美しいお菓子を作る事も。

生きることも面倒くさい、が
それが人生なり、と思うわけです。
だから面倒くさい事を頑張ってやろうとするが結局ダラダラ過ごしている。

それではいけない、と外出中。

そんな休日を送っている。

なんとなく日記を書きたい気分なのでしばらく色々書くだろうと思われる。






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5/5に念願のDKサウンドにいってきました。

京浜工業地帯の工場の屋上で開催するパーティーで三年ぶりの開催だった様です。

場所を告知しておらず、メアドを登録すると案内が来るという形式の為、
思ったより人は多くないもののYouTubeで見た2008年かいつかの動画よりも人は多かったです。

自分としては単身で夜遊びに行くのはこれで最後にしようと思っていて。

もう15年くらい散々夜遊びしてきましたし、もうこの辺で区切りをつけようと考えていた中での開催だったので
最後に大好きなロケーションで
ずっと行きたかったパーティーでクラブ人生を締めくくる事が出来て良かったと思ってます。

色々な事を考えていました。
若い子も沢山いて、ハタチくらいの女の子とか。
私にもこれくらいの時があって、
怖いものなんて何もなくて、
何も知らない頃。

沢山の色んな出会いが会ったことも、
色んな事を学んだ事も。

十年以上遊び続けたら
ふらっと遊びに行っても、いつも妹ポジションだったのが
気付くと姉さん、みたいなポジションになっていたり。
面倒見てあげる側になってたり。
若さって無敵だなーと思ったり。

何よりも物理的に無理になってしまう。

なにやら何十年に一度だかなんだかの
スーパームーンとやらで
大好きな工場地帯の夜景に大きな大きな満月。
photo:01



いつも行っていたのとは若干音の系統も違い、ロケーションも違ったため
この規模のパーティーで知った顔を見ないというのもなんだか新鮮でした。

ふかふかの座り心地のとても良いソファーまで屋上においてあって、
一時間以上そこに一人で座って色んな事を思い出していました。

なにか、卒業式の日の卒業生のような感覚でした。
ここにはもう居られない事を頭では理解しているのだけれども、
言いようの無い淋しさみたいなものを感じました。
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いつかこういう日が来る事もわかっていたのになあ、という。
photo:02



ロケーションは本当に最高でした。
360度どの方角をみても景色が素晴らしかった。
FFⅦの世界に入ったみたいで。

photo:08


風も気持ち良くて、フロアも広々としていて開放感があって素晴らしかった。
photo:03



4時をすぎる頃にはぼんやり明るくなってきて、
何故だかとてもかなしい気持ちになりました。
全てが終わってしまうような気がしたのです。

photo:04



長い夢から覚める様な、悲しい気持ちでした。

しかし、悪い夢から覚めるような新しい希望みたいなものも同時に感じました。

photo:05




暗いうちは音の感じも好みでしたが、
朝がきて終わりが近づくと
ちょっと音がキラキラと大袈裟な感動的な音楽になって、
でもとても盛り上がっていて

なんだか自分が物凄くその場に不釣り合いなような気がして
音が完全に止まる前に、工場地帯を後にしました。

私が一つだけ言える事は、
寂しがりやがクラブで遊ぶ時は音が止まる前に帰らなければダメだよということ。

ちょっと、後ろ髪引かれる位で帰るのが丁度いいです。悲しくならない。

あと、泥酔して沈没している人がいたらお水を渡して助けてあげましょう。
その人はもしかしたらあなたが沈没した時に助けてくれるかもしれません。

私も若い頃、泥酔して倒れてしまったときは見知らぬお姉さん達がお水をくれて、助けてくれたものです。

友達が潰れている事に気付かなければ、見知らぬお姉さんお兄さん達に叱られたりしたものです。
あなたがしっかりしなきゃ、ダメなんだよ、とか。

そうして、助けてもらったので
若い子が倒れているとついたすけてしまうのです。
助けてあげた子が、お姉さんになった時にまた潰れた若い子を助けてあげるようになってくれたらいいなと願いを込めて。

ろくでもないのは、みんな同じなのだから。

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「順番制だったのかもしれないな」と最後の日に思ったりしました。

最後にluke slater見たかったなあ。
でも、もう我が人生に悔いなし。

さようなら
沢山の東京の夜たち。
さようなら沢山のなくなってしまった東京の箱達。
さようなら沢山の恨みたくなるような朝日の眩しさと烏達。

もう多分会わない。

通勤ラッシュの人混みに少し後ろめたくなる事ももう多分無い。

さようならわたしのろくでもない過去のひと時。

photo:06




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気が付けば年も開けていた。

年々時の過ぎ行く速さが増して行く様に思う。


今日は一寸野暮用で、上野経由で。

上野駅も浅草口は相も変わらず薄汚い。

あれは、なんだろう?
配給みたいな、一列に並んでいる。

此処上野はかつて東京の玄関口だった訳だけれどもねえ。

なんだか此処は東京なんだけれども、
東京の端っこ、っていう感じで。

メトロに乗り込んで、このまま青山方面へ。
青山なんか行かないで、
このまま上野で一杯ひっかけて帰るか、
反対方向の浅草へ行って
電気ブランでビリビリやられて仕舞いたい。

気取った感じはいけすかねえんで、
自分にはこの街位が丁度いいのよね。
好きな街。

一人でふらふらこうして居るとこんなに楽しいのに、
大勢の人の中で会話したりするのは
いくつになっても苦手だな。

年齢を重ねていくと
若い頃に朧げだった自分の本質が、
その輪郭がくっきり浮き出てきやがって、
上辺で取り繕っている自分の足を引っ張ったり、
時には背中を押してくれたりする訳で。

そして、そんな本質的な問題は物心付いた時からたいして変わってなかったりするもんだ。

そんなこんなで、厭な事にこれから立ち向かう数時間。

頑張る、いや、あんまり頑張らない。





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