吉祥寺。 | 月とテブクロ

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徒然なる侭に。



先日の友人のtweetからの推測。

吉祥寺で、お祭りがあったとか無かったとか。

十年前、私は二年間程、吉祥寺のとあるセレクトショップで働いていた。

そこのお店の入るビルのオーナーが毎年、お祭りの時期になるとえらく張り切っていたのを思い出す。

オーナーさん、元気かな。

十年前の事を最近よく思い出す。
偶然、新宿伊勢丹のメンズ館にて当時の同期に再会した事もあって。
そして、彼が結婚して近所に住んでる事もあって。

十年前、悩みがあると仕事帰りに一人で井の頭公園に行った。
座るベンチも必ず決まっていた。

池のほとりの夜のベンチに座っては鴨や亀を見ながらあれこれ悶々と悩んでいた。

何故かその場所で悩んだ十年前の悩みだけは私は鮮明に記憶している。

その時の気持ちも、感覚も、匂いも。

二十歳そこそこの女子の悩みは瑞々しく、甘い。
それは多分、
二十歳そこそこの女子が瑞々しく甘いからだと三十歳そこそこの女は考える。

そして、その瑞々しい甘さが二十歳の女子の魅力なのでは無かろうか。

あの時、まるで世界の全ての様な気持ちで悩んでいたあの事やあの事は今の私にとっては蚊の止まる様な出来事に違いない。

若さしか取り柄の無いあの頃の自分の仕事のスキルとか、
恋とか、はき違えた愛の意味とか。

若さと引き換えに、人は精神的にも強くなるのだろうか。
だとしたらその代償は果たして公正な対価なのだろうか。

若さと引き換えに、私は強さを得たけれど。
恋する気持ちと引き換えに、
私は傷付かないというミネルバビスチェを手に入れたのか。

なんだか、色んな事を思い出す。

吉祥寺という街。

私の夢は晩年でもいいから吉祥寺にネコと一緒に住むこと。

そして、オレンジ色の電車のみえる小高い丘で車いすで中央線をながめて、

ゆっくりと息を引きとること。

きっと、息を引き取る時も、

私は
あの時の気持ちをきっと忘れない。




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