ムジカフライト

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聴いたもの、読んだもの、見たもの
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Whalabout?/S.L.A.C.K.

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今日ははじめて日本の音楽作品を紹介。

S.L.A.C.K : Whalabout

ここんとこやばい位聴きっぱなしです。

僕が音楽聴き始めてからそれなりに長い年月が経ってるわけだけど、

本当に天才だと思えるアーティストに出会うことは多くはない。

それは若いアーティストともなればなおさら。

が、このS.L.A.C.Kは間違いなく天才の一人です。おまけにまだ22歳・・・。

ラップもトラックメイクも両方こなしてしまうアーティストなんだけど、

これがその両方において非凡な才能を発揮してる。

非常に独特な譜割りのラップが、隙間だらけのトラックの間を縫うように絡みつくといった感じ。

作風は違えど、その生々しさはMadlibを連想させる。

奇妙さの中にも独特の哀愁が漂っていて、そこが堪らない。

何かと制約やメンドクサイ習慣があるように思える日本語ラップの中で、

先人の影響をほとんど感じさせないのもイイですね。

不可解な魅力にズルズルと引き込まれてしまった一枚でした。


S.L.A.C.K. - NEXT
クロニコルズ・オブ・ザ・ソウル/モントレル・ダレット

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今日は、こないだツタヤで100円(!)でゲットした90'Sの隠れクラシック

Montrel Darrett : Chronicles of Soul

をご紹介。

クールで熱い「D'angelo以降」のFunk中心のこの作品、実はゴスペルアルバム。

熱いミュージシャンシップと、熱いソウルが心地よく乾いたグルーヴを生み出してる。

歌からなめらかにラップへも移行したりするんだけど、それがいちいち決まっててカッコいい!

Funkナンバーは全て傑作。そしてバラードもどれもいいが、ベストは5:Hold Onかな。

NYなんか行って聴いたら最高だろうな~(行ったことないけど)。

とにかく滅茶苦茶シブい。お洒落なのに熱い。

これまで聞いたコンテンポラリー・ゴスペルの中で(そんなに詳しくないけど)一番好きだなー。



Donuts/J Dilla

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今日は僕の大好きなミュージシャン、J Dilla aka Jay Deeの命日。

Hip Hopのトラックは、一部を除いて実のところ匿名性が高いものが多い。

しかしDillaのトラックは、沈みこむドラムとベース、間を活かしたグルーヴ感、層になった音の素材に彼特有のフィーリングが深く刻まれている。

これだけトラックにソウルを込められる人は彼をおいて他にいないと言って良いかもしれない。

このDonutsという作品は彼のソウルの結晶のようなアルバムだ。

次々と音が現れては揺らいで消え、不安定な美しさに引き込まれる。

完璧な構築美が特徴だったJ Dillaとしては、Donutsはかなり荒削りに聞こえる。

Outroで始まりIntroで終わる構造は、このアルバム自体が1つのループだってことを示してるのかな。

Hip Hopの原始とこれからを感じさせる暖かい傑作。






Anti-American Graffiti - J Dilla





ハーレムの熱い日々―BLACK IS BEAUTIFUL (講談社文庫 よ 10-1)/吉田 ルイ子

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ちょっと趣向を変えて、今日は本を紹介。

吉田ルイ子著「ハーレムの熱い日々」

ノンフィクション作品。
60年代、留学生としてハーレムの低所得者マンションに住むことになった著者。
彼女がハーレムで出会った人々の人間模様、ブラックパワーの高まり、
アメリカにおける根深い人種差別などが写真を交えながら描かれている。

この本との出合いは「ジャケ買い」ならぬ「表紙買い」。
珍しく本を読んでジーンと来てしまった。
文章は非常にわかりやすく、ハーレムの人たちへの愛着に溢れてます。
ハーレムの子供たちの語り口は独特の人懐っこさがある。なんか「メロウ」だ。
特に彼女の撮影アシスタントのシャイな少年クリスのエピソードなんかちょっと切なくって泣けます。
ただそういった暖かいエピソードの裏で、暴動、エリート・リベラルのジレンマ、差別といった問題は常に存在している。
ルイ子さんが実際体験したそれらの出来事は日本人としてもドキっとしてしまうもの。
結構怖いエピソードもあるけど、ルイ子さんは物怖じしない人なんでしょうか。
ブラック・パンサー党の盛り上がりをこんな間近で見てたってのは日本人で他にいるのかな?

なんか、匂いまで伝わってきそうな魅力的な作品でした。
ルイ子さんの魅力がこれだけの人々の素直な表情を引き出したんでしょうね。
それは所々挟まれる写真にはっきり表れてる。
やっぱり本人も言っているように表紙の少年の眼差しはすごい・・・
この表紙も含め、名作です。



People Get Ready by ハナレグミ



Aquemini/OutKast

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前回はCee-loを紹介しましたが、今回もファンキーでダーティなデュオの登場。

Outkast:Aquemini

です。

余談ですが、僕が音楽にのめりこんでいったのがちょうどOutkast全盛期の2003年でして、
(名曲Hey Ya!、そしてグラミー獲得の2枚組み発表の年)
彼らに対する思い入れは相当強い。僕にとっての最初のスーパースターでした。
Hip Hopのビートルズ」なんていわれるほど、彼らはクロスオーヴァーな存在だったわけで、
普通の人にしてみれば「ダーティサウス」出身なんてイメージは薄いかもしれないですね。

さて、このAqueminiは98年発表、00年のStankoniaでの大ブレイク前夜の作品。
そんなこともあってか全体的に沈んだトーンのスローでサイケなFunkが多く、
音楽的にはやりたい放題ながらもかなりダーティサウスな感触が強いアルバムとなっています。
傑作揃いのOutkastのなかでもこれとStankoniaはマストですね。
(ちなみに僕のStankloveという名前はStankonia由来です。)
全曲いいんですが,

早口でまくし立てる2:Return of the "G",
泣けるくらい優しい9:Da Art of Storytellin',
アルバムを締めくくるサイケファンク16Chonkyfire

等が特に好きかな。

06年のidlewild以来Outkastとしての活動はほとんど沈黙に近い状態ですが、
また二人のありえないファンクに触れたいと、一ファンとしては思うわけです。。。



Outkast:Da Art of Storytellin'