ジュネーブの土曜日、人は親切なのに人口がすくないからこんなことに。 | ジュネーブ半径500Mな毎日

ジュネーブの土曜日、人は親切なのに人口がすくないからこんなことに。


ズズッ、ザザー、ボン、

ズズッ、ザザー、ボン

キャンキャン



と、その音は遠くから近づいて来た。


土曜日のお昼前、犬を公園に放して私は筋トレしていたんだけど、

一段上がった茂みの向こう側から、何か重い物を引きずったり、蹴ったりする音と、小型犬の鳴き声が。

上の公園で何が起こっているのかな?



すると、1人の女性が、大きな段ボールを足で蹴ったり押したりしながら転がしているのが見えて来た。

下りの階段にさしかかると、一段でも多く落ちてくれと言わんばかりに、段ボールを蹴っている。



なんてお行儀の悪い!

とは思えなかったのは、彼女のお腹が余りにも大きかったから。

臨月かもしれない。



その女性は、同じアパートの一階に住むロシア人で、

最近までずっとコートを着ていたので分からなかったのだけれども、

もうすぐご出産のようでした。


問題の段ボール。想像するに、

1、不在通知を持って郵便局に行った所
2、想像以上の重い荷物を渡されてしまい
3、思いから運べないけど、夫は出張中だし、もう受け取っちゃったし
4、ま、壊れ物じゃないから蹴って帰るか

って所だろうと思うけれども、すでに600メートルぐらいは歩いているんじゃない?彼女?



私は今の今まで腰痛防止のために背筋を鍛える運動をこっそりやっていて

はっきり言って、重い物なら持ちたくないよ!

どうすんの、私?持ってあげるの?持ってあげないの???

(ここでい「今でしょう先生」が心の中に登場)



で、持ってあげました。



持ち上げたらそれほど重くなく、この荷物も持てない程、お腹が大変なのかと思ったら、
なんとしても家の前まで持って行ってあげなくては。


「ジュネーブは皆優しいのに、今日は誰にもすれ違わなくて、ここまで蹴りながら来ちゃった」

と彼女。

助け合い精神の高い人が多くても、周りにいてくれなければ意味がない。

路上で急に人が倒れたりしても、救急車呼ぶのが遅くなるかもしれないし。

本当に、人口が少ないって、ある意味危険だ。

私もなんだか気をつけようと思いました。

ちなみに私が荷物を運んだ距離は、最後の100メートルぐらい。

あまり役には立ちませんでした。