日本語、日本、日本人、そして春のジュネーブ | ジュネーブ半径500Mな毎日

日本語、日本、日本人、そして春のジュネーブ



今日は日本語を教えているフランス人の生徒さんに頼まれて、日本人からの日本語の手紙を訳して差し上げました。

丁寧に書かれた日本語の手紙を読んでいたら

なんとなく日本が懐かしくなりました。

その後、絵本の「ないたあかおに」をフランス人の方と一緒に読んだのですが

とにかく日本語の文章は

・主語がない

・動詞が活用しない

ので、誰がどう思ってどうしたか、って本当に分かりづらいようです。

これがいわゆる

・行間を読む

っていうやつなのでしょうか。



その他にも

・同音異義語が多い

・擬音語や擬態語が多い

などから、なかなかハードルの高い絵本となってしまいました。


日本人の「友情」の感覚を「ないたあかおに」で読み取ってもらいたかったのですが

私の教え方に問題がまだまだあるようです。

申し訳ないです。





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日本語を学習する多くの外国人にとって、便利な言葉は

「すみません」

なのだそうです。

すみません、は、謝るとき、お礼を言うとき、その他のシーンでもとりあえず使う事が出来る表現で

常に感謝の気持ちを表せるので便利なのだそうです。





photo:02


東日本大震災の後、日本人は「運命論者だ」とフランスでは報道されました。

「運命論者」というと、フランス的思考ではややネガティブな感じだと思います。

「自分の思う通りに人生を切り開かず、自分の身に起こった事を受け入れ、怒らない」

地震と津波による被害者のルポルタージュをしていたジャーナリストにそう表現されたのですが、

のちにそのジャーナリストはだいたい次のように修正しました

「日本人は運命論者だけれども、それはとても明るい運命論者です。西洋人は自然を征服しなければいけないと思っているけれども、日本人はそう思っていない。自然に生かされている、自然の一部である、そう思っているから、今回の大自然災害も乗り越える事が出来る。その強さがある。」

と。これは絶賛なのです。



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さて、私の生徒さん、彼女はもう10年も日本語を学習しています。

10年間ずっと学校に通い続けているのです。

私のように「夏は学校に通って、冬は寒いからジムに通おうかな~」と考えている人とは訳が違います。

パッションがあるのです。

そんな彼女は、14歳の時から働いているのだそうです。

昔から勉強は苦手だったので、日本が好きだと思いつつ、勉強を始めるまでに10年かかったそうです。

それで、ある日、「今だ!今始めなければいつ始める?」と思ったそうで、その後ずっと日本語の勉強をしています。

本当にすごいと思います。

日本は何でもひとつの事を長く続けた人を評価する文化がありますが、

すくなくとも私が暮らすところでは、あまりそういう文化がありません。

ひとつの事を長く続けていても

・ひとつの事しかできないの?

・ひとつのことばかりやりたいって、ちょっとおかしい?

・そんなに有名になっている訳でもないのに、諦めて別の道を進んだりすれば良いのに?

という空気がうっすらあります。

そのような文化の中で彼女が10年間絶えざる努力を続けてこられた事には

私ももっと敬意を払わなくてはいけない。

世の中には、本当にすごい人がたくさんいらっしゃるんだなと思います。





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ジュネーブも暦の上でも春になりました。

春は小さな花が咲き始めて大好きな季節です。

木々も、まだ葉も出ていないのに、枝の先端のつぼみが大きくなっているのです。

こんな大きな木が、先端にたくさんの栄養を冬の間に送っていたんだなと思うと

温かい気持ちになります。

命をつないでいるんだな~と。



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