グレアム・グリーンとお友達(世界は狭いと思った日)
カレンの散歩で会う、おじいさん。
アビーという名前の犬を連れています。
真っ赤なレクサスを乗り回し、休日には犬を連れてのレストランでの食事を楽しんでいらっしゃる。
そんな彼が、つい先日、車が真っ赤なレクサスからトヨタのフィットになり、身体障害者のマークが車に貼られているのを見た時には少し悲しくなりました。
さて、そんなおじいさんと、犬の散歩の途中で話していたところ、
なんとそのおじいさんが英国の作家、グレアム・グリーンと親友だった事が発覚しました。
グレアム・グリーンとは英国の作家ですが、ノーベル文学賞を取ると言われつつ取らないまま亡くなった作家です。
どうして日本人の君がグレアム・グリーンを知っているの?
僕は、シカゴ・トリビューンとかヘラルドの記者で、彼とはとても親しかった。
食事に行ったり、ニースやカンヌに一緒に旅行にも行ったよ。
とおじいさんは教えてくれます。
そして、日本の研究者でも多分知る事が出来ない(予測は出来るかもしれないけれど)、真の人物像を語ってくれました。
どの作品が一番良かったと思う?「権力と栄光」?、グレアム・グリーンもそういっていたけれど、次の作品を書くたびに、彼は前の作品を否定するんだよ。「権力と栄光」もそうだった。「情事の終わり」はラストの部分を書き換えたいって言っていたね。「再三の男」は彼はキャロル・リードのために脚本を書いたんだったね。
その他、あとはおじいさんが書き残しておいた方がいいんじゃないかと思うような個人的な内容まで!
「へー、でもちょっと分かる」という事が多くて面白かったです。これは私に取っては「世界は狭い」って思える出来事でした。
おじいさんは、来週90歳になられるそうです。
もっといろいろと話を伺っておいた方がいいかな?なんて思ったりします。
ジュネーブで、犬の散歩中、気がつけば私の話し相手は、リアイアした年配の方ばかりなのですが
・元音楽大学の教授
・受賞歴のあるカメラマン
・今も活躍中のカメラマン
・投資家
・日本文化大好きな人
・インドにはまって旅行を繰り返している人
・運動家
などなど、時間とお金があって、経歴にバラエティに富んでいて面白いのですが、
逆に彼らからみたら私ってどう映っているんだろう・・・・・・。暇そうに見えるだろうなー。もしくは犬の召使いとか。
今朝8時15分のレマン湖
横浜に長く住んでいた私としては、水の向こうに山があると閉塞感を感じてしまいます。
水の向こうは、何もなくて、地球が丸いって感じる程水平線が広がっていて欲しいんだけど。
そしてこの山のせいでジュネーブの夜明けが遅いんじゃないかと思います。
