ナタリー先生の憂鬱〜宿題をしない子供達〜
ジュネーブの公立学校5年生に通う娘
たまに保護者会がありますが、保護者の教育態度はとても真面目だと思っていました。
子供達を文武両道にすべく・ほぼ毎日スポーツをさせてますし、
・冬にスキーするためのシャレー(数億円はする山小屋風別荘)を普通に所有して、週末はスキーをしに行きますし、
・当然語学の教育も熱心にやっていますし、おかげさまで3カ国語は普通に話しますし、
・学校のお勉強もしっかり見ていますよ
みたいなことをお話しになるので、
私は本当に気後れしていたのですが、その実態は・・・・・・。
最近学校からこのようなお手紙が届いたのですが、内容を見て驚きました。どうも生徒達は宿題をきちんとやらないそうなのであります。
きちんとやらないばかりか、美しいナタリー先生がついに保護者宛に手紙を書かなければならない程、宿題提出の悪さはボロボロなようなのです。
そんなギリシャ彫刻みたいにきれいなナタリー先生が、宿題をしてこない生徒達の親へ訴えるべく、少しうつむき加減にパソコンに向かって、切々と訴える文章をタイプし続けたかと思うと、もう私はそれだけでかわいそうな気になっちゃいます。
そのお手紙にはこんな風に書いてありました。
保護者の皆様、宿題の提出についての注意点をお読みください。
・宿題は、各プリントごとに鉛筆で小さく名前を書くこと
・算数の宿題は鉛筆を使用する事、フランス語の宿題は万年筆を使っても良いですが、万年筆と鉛筆を混ぜない事
・宿題の問題文を良く読み、指示の通りに行う事
・わからない言葉があったら辞書を引いて調べる事・宿題は成績評価に反映されるので、まじめにやる事
・答えの文章は、文頭は大文字、文末にはピリオドを打つ事。
・文章は意味が通る文章である事
・熟考できる静かな環境で宿題をする事
・宿題の意味が分からない場合は、提出期限の金曜日前に担任に質問にくる事
なのです。
名前を書き忘れたり、字をまじめに書かなかったり、すぐに諦める子供が多いのでしょうか。
それにしては、注意事項が初歩的過ぎます。
宿題を忘れる子供の言い訳は
・週末忙しくて出来なかった
・お母さんの買い物につきあって疲れた
という物から
・宿題があった事を忘れていた
という、教師の存在意義と、生徒という自らの立場を宇宙からすっかり消しちゃうような、無力感に陥るような言い訳まで様々あるそうですが、
どうやらみなさん宿題をあまりやっていないようです。
保護者会では、保護者はほぼ全員出席し、先生が話している間は咳払いも出来ない程に熱心に聞き入る親だらけなのに、子供の宿題提出まではみなさん気に留めていないのでしょうか。
保護者の中には
・勉強は学校でするもの。家でする必要なし。
という人もいるくらいですから。
人それぞれで、人生それぞれです。
人それぞれで、人生それぞれです。