
大きな目は母親に似たのだろうか…。
鼻立ちと口元は、父親に似たんだろう…。
父親に抱きつき、たまにこちらを見るけれども、少しおびえているようだった。
ユノ「人見知り…激しくて…」
「大丈夫…あの…なんていえばいいのかな…」
ユノ「ユンジェ…、この人はね、パパの好きな人だよ」
ユンジェ「……ままなの?」
ユノ「ママじゃないけど…」
「ママになるの!」
何も考えていなかった。ただ口から出た言葉だった。彼は驚いた顔をして私の方を見ていた。
ユノ「…何…?」
「だから…その…私がユンジェのママに…なる…」
外の雨音だけが部屋に響き渡っていた。その続きをどう言えばいいのか、私には分からなかった。
ユノ「そんなに簡単なことじゃないよ」
「分かってる…」
自分の無責任な言葉に情けなく、恥ずかしく感じていた。それを分かっていたのか、彼が急に大きな声で笑い出す。私もユンジェも、驚いて彼の顔をのぞきこんでいると、
ユノ「じゃあすぐにでも一緒に暮らそう。ユンジェのママになるんでしょ?」
「え…あ…、でも…」
ユノ「社長…、お父さんにはきちんと話さなきゃだめだよね。でも条件がある」
「え…あ…はい…」
ユノ「ユンジェが…、君のことを認めてくれたら…、その時僕は君にプロポーズするよ。ただ甘やかせて気に入ってもらうだけじゃだめだよ。親っていうのは、そんなに甘くから」
好きな人からのプロポーズの条件が、その人の子どもに認めてもらう…。
そんな条件って存在するんだろうか? 彼には存在した。それくらい、ユンジェが彼にとって
大切な存在なんだろう。
私は…、そんなユンジェの大切な人になれるのだろうか…?