ともに生きれない日がきたって どうせ愛してしまうと思うんだ



DAYMOON -東方神起小説サイト-

最初からこうなることは知っていたのかもしれない。
ゆっくりと動く君の心臓と、君より少し早めに動く僕の心臓。
決まった数だけ動き終わったら死んでしまうのであれば
きっと僕のほうが先に死んだはずなのに。
今でも鮮明に、僕の記憶と思い出のすべてを埋め尽くしてる

チャンミン「…何にも考えずに、自分の思いを伝えればいいんですよ。愛してる、結婚しようって」
ユノ「一生がかかってるんだ! プロポーズなんて…、しかもファンの前でなんて…」
何度も白い紙に書きなおしてはなんだかしっくりこずに、破いて棄ててしまう。
本番1時間前。会場にはすでに客入れが始まっていた。
ドームツアー最終日、がんばった自分に最高のご褒美を送ろうと思った。
この僕の緊張はきっと彼女に痛いほど通じているんだろう。
何度もケンカして、別れようとしたこともあった。
でもその一つひとつが、僕と君の確かなしるしだった。

「ちゃんと見てるから。がんばってね」

僕の心の声が聞こえたのか、彼女が1通のメールが入った。
すぐに電話をかけるけれども、電波が入らずに電話はつながらなかった。
でも彼女がいる場所は知っている。
僕たちだけの秘密のサインもある。
今日は車いすだから、ファンライトの位置は低いかもしれないけれども。
でもむしろ、そっちのほうが分かりやすいかもしれない。
ファンライトだって、個性があったほうがいい。

「なんでいつもそう頑固なの!?」
ユノ「そういう君も最近頑固になったよね!?」
「…頑固病がうつった…!」
長年連れ添った夫婦が似ていくように、病室に飾られていた僕たちの写真を見ながら”似てきた”と周りの人間は冷やかす。
トップスターなんだから、それなりに見合った人と付き合えばいい、そんなふうに言われることもある。
世の中にはいろんな考え方があって、それを否定するわけじゃない。
だけど、僕はこの人を選んだんだ。もしたとえ、別の人と出会ったとしても
結局僕は、彼女のことを愛してしまうんだから。
「私はあなたより、きっとあなたのいろんな顔を知ってる」
ユノ「テレビでも毎日見れるしね!」
「そうだね…。私の顔もいっぱい見たい?」
ユノ「そりゃあ…」
僕はその言葉の本当の意味を、後で知ることになる。


開演間近、僕は位置につく。だけどその時、僕は彼女の気配を感じることができなかった。
歌っていても踊っていても、僕は彼女の姿を見つけることができない。
そこにいるはずの場所を見ても、赤いファンライトはそこだけぽっかり空いていた。
ポケットに入っている手紙を握りしめる。
彼女に最後に会ったのは、ほんの2日前だった。
少し熱を出していたけど、ライブには必ず行くのだと懸命に治療していた。
だから僕も100%のステージのために、ほとんど寝ずにリハーサルを繰り返した。

だけど僕は、一番元気づけたかった人を、救ってあげられなかった。
なんのために歌っているのだろうか、人を感動させるために歌っているはずだった。
パフォーマンスで驚かせたかった。元気を出してもらうために、笑っていた。
ケンカしても、ライブの後には必ず最高の笑顔で、最高の言葉を送ってくれた。
例え、何十万人に愛されるスターでも、たった一人の愛する人も救えない
僕は無力な人間なんだと、気付かされた。
でもそれを君に言ったら、なんていうだろう。
「それでもアジアのスーパースターなの?」
って笑って言うんだろう。
いつまでも落ち込んでる僕なんて、君はきっと見たくないんだろうね。
だから涙を流しながらでも、僕は笑い続けるけど。

でも


きっと僕は これからも何をしても 君を思い出して 苦しくなるんだ

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最近激はまりしているミスチルの曲を聞いていて、急に書きたくなりました…。