N e w  Y o r k B l o w -NYでもタコ焼きを焼く英国人へ- -494ページ目

CHEESECAKE


ニューヨークのスウィーツといえば目に浮かぶのは、
ニューヨーク・チーズケーキ。
こっちに居て暫くしてからそれが、
ケーキ屋に絶対あるというメニューでない事に気付いた。
それは日本人のイメージ先行の現象であったのだ。

そんな状況では有るが、
とても美味しいチーズケーキを出す、
数軒のスウィーツショップを開拓した。
アメリカのスウィーツは甘過ぎて基本的に食べられないが、
開拓した店の商品は、大抵食べられる味だ。

その中のお気に入りが、アイリーンズ・チーズケイクだ。
名の通りアイリーンさんのチーズケーキという訳だ。
ケーキとは言うものの大抵はタルト型のケーキで、
大きいケーキをカットしてある物とは違う。
大きさも直径3-3.5インチくらいあり、
日本のサイズよりは一回りくらい大きく、
値段も大抵どの商品も$2弱。やっすー。

店の規模は小さく、店舗スペースは約12畳位。
店舗の奥にはショウケースが有り、
その奥がキッチンになっている。
小さいケーキやムースの他大きいホールのケーキも有り、
オーダーに応じて一口サイズの物から、
大型サイズのホールも注文出来る。
通う客は地元の客が殆どで、
「今晩7時に店に迎えに来て」
といった会話をする様な親しい客がいつも居る。

暫く通ってアレコレ試してみて、
チョコレートムースもフルーツタルトもイケる等と、
また楽しみを見つけたと思っていた。
しかしそれ迄一度も店の名の、
アイリーンさんに会った事が無かった。
そして先日漸く彼女に会う事が出来た。

楽しみにしていた彼女との対面は、
ショウケースの後ろから立ち上がるといった形で叶った。
年齢は大体50代半ば位で、思い浮かべてたよりも華奢な人だった。
顔はショップカードに書いてある似顔絵に似ていた(?!)が、
やはり本人の顔の方が可愛く見えた。

今日のお勧めは何?と聞いて、それと他の物を注文をして、
支払いの時、貴方に会う事を本当に楽しみにしていたと伝えた。
そしてサインしてくれと頼んだら、
まあ...と嬉し恥ずかしのジェスチャーをしながらも、
快くショップカードの裏にサインしてくれ、
日本から来たと伝えると彼女は、
「ちょっと待ってて」と言って、裏の調理場に消えた。

戻ってきた彼女は店の名前の入ったオリジナルの、
プラスティックのケーキサーバーと、
ケーキカッター台をお土産に持って帰ってと、
プレゼントしてくれた。
そして「また来て。待ってるわ」と、
笑いながら見送ってくれた。

帰宅後、隣の子のフィオナが外で遊んでいたので、
お母さんが許してくれたら、
夕飯の後、ケーキを食べにおいでと声を掛けたら、
7時半頃にドアを開けてやってきた。
私たちも夕飯が済んでいたので、
相方とフィオナの三人で買ってきたケーキを頬張った。
アイリーンの手作りの味は重くなくレモン風味の効いた、
チーズケーキだった。


Eileen's Special Cheesecake
17 Cleveland Place (+Kenmare St. 東北角 )
New York, NY 10012
1-800-521-CAKE (outside NY)
212-966-5585