ポーラー・エクスプレス
2週間ほど前、プレビューに行って来た。世界同時公開らしいけど、
そんなに値打ち有るかなぁと思った。
映画としての技術的な値打ちはともかく、
作品としては、...だった。
撮影では、既存の技術を超える新技術、
パフォーマンス・キャプチャーを採用し、
眉の動きまでをも再現できるシステムで、
脇役のトム・ハンクスの体の至る所に付けた
153ものマーカーにより、
今までよりきめ細かな体の動きを計測し、
それをこの技術に取り入れて、
アニメーション自体のクオリティを遥かに押し上げた。
だが、これには副産物があった。
全体的に、画像に酔うのだ。
精密に出来てるのはいいけど、やはりそこは人造物。
実写ではない『作り物』で、完璧ではない。
ずーっと酔ったままではないが、
結構あちこちで酔った感覚に陥った。
吐きそうな位の酔いを感じる事は無いが、
「あっ...」と思う事が映画を見ながら何度も有った。
だから、ストーリーに完璧には集中出来ず、
何処か醒めた感覚を時間を追う毎に感じていった。
だからもひとつだなぁと感じる方へ、
ウェイトが徐々に掛かって行った事は、否定出来ない。
一緒に行った友人も同じ事を感じた様で、
彼は私よりも酔った感覚が強かったらしい。
肝心のストーリーはと言えば『子供向け』、これ一言。
「大人も楽しめる」って、
日本の映画雑誌では紹介されるかもしれないが、
1度見れば十分の映画。
何度も何度もまた見たいと思わせる要素は、
宮崎駿の物と比較すれば、比較した事を後悔する位、
負け負けの負け犬状態だ。
絵本や小説なら言葉からイマジネイションを巡らせて、
あんなかな?、こんなかな?と、
想像する事自体にも面白みがあるが、
それが肝心の要素の小説を映画化し、
映像を見せてしまったら、もうそれで終わりだ。
それも、映画で見る映像は、クリエイター達が想像した、
『他人の脳ミソが考えた色、形、大きさの映像』なのだ。
だからアニメにする原作には、
読み手のテンションを最後迄キープ出来るだけの強い主張や、
魅力が無ければならないのだ。
今回の映画の筋は、クリスマスの奇跡を疑いだした少年Aの前に、
突如現れた謎の列車。列車の中には沢山の子供達。
(一瞬「ハルメンの笛吹き」を連想したが、全く違った。)
その子供達は、何かしら心に問題を持つ子供達だった。
車掌に促されるまま乗車した少年Aが連れて行かれたのは北極点。
そこで待っていたのは、
クリスマスのプレゼントを準備している、妖精達。
浜村淳なら喋りの勢いに任せて最後迄言ってしまうが、
私は最後迄は言いたくない。だがそれで終わりなのだ。
起承転結の「転」「結」が無い!!
要は、ストーリーが弱いのだ。
って事で、この映画は$3。レンタルでいいやってレベル。
それ以上払う値打ちは無い。と思った。
でも、これは私の見解。
(だから直ぐに囲うと思わなかった)
ただ、この映画でとあるロックスターを見られるので、
最後のお楽しみだと思って、探してみて下さい。
ヒント:セックス・ドラッグ&ロケンローで、くちびるゲー
ポーラー・エクスプレス(英語)
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