N e w  Y o r k B l o w -NYでもタコ焼きを焼く英国人へ- -285ページ目

ジャパン・ツアー ~比叡山編~

最近凹む事が多いので、
書き損ねていた「ジャパン・ツアー」の、
ちょっと楽しかった事を...。

今回はあちこちへ行くから旅費が掛かる為、
スルッとKANSAI 3DAY チケットを買った。
コレはJRの青春18きっぷの私鉄版で、
関西一円をカバーしている私鉄各社電車・バスが、
大阪市交通局の音頭の下、
ほぼ関西全域使える様になっている券で、
設定期間中の内の好きな3日間が乗り放題になると言う物。
(3日間連続使用する必要は無い)

3日間で¥5,000なので、
一日当たり¥1,670以上使うなら元が取れ、
且つ各地の寺社仏閣・遊戯施設・店舗等で、
各種割引が受けられるチケット付きという物。
入場料が団体価格になったり、お土産が貰えたり、
同封のアンケートハガキを郵送すれば、
買った金額と同じ¥5,000分プリカが抽選で当たる超お薦め商品!!

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ま、駅すぱーとなんかで運賃を試算して、
1日当たりの小計が少なくても、
足して合計¥5,000以上になれば得になる。
それにこの3月から新たに搭乗可能線が増え、
彼方此方グルグル回りたい私達には、
うってつけの切符だった。

今回も比叡山に行くので、かなり得になる計算。
比叡山ルートはこの3月から使用可能になった線に含まれており、
乗れば乗るほどおつりが来るルート。
相方はあの荘厳な比叡山の雰囲気が大のお気に入りで、
来日の度に毎回行っては数十分本堂に座って、
その静かさと香の香りを楽しむ。
こういった点では日本人より日本人ぽい。

子供の頃毎年比叡山に行っていた私は、
毎度毎度「こんな事聞いて何になる!」と思っていた、
一緒に行っていたおじさん(他所の家族の)の話を、
今でも覚えている事に驚くと共に、
今頃有り難味を感じている。(それはもう、バリバリに)

そしてその頃から解らない事を僧侶に聞いては、
へぇーーーーーと理解するまでしつこく聞いてたので、
きっと「また、こいつ今年も来よった!」
と思われてたに違いないと思うと可笑しい。

前回は横川(よかわ)の方に行ったので、
今年は根本中堂の方へ行った。
ケーブルを降りて5分程歩くと入口と券売所が有り、
そこでスルットKANSAIの割引半券を提示し、
団体価格で入山した。

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前回は2月の真冬に来たので、
冗談ヌキで凍えそうになったが今年は陽気。
やはりこういう時季こそが、
比叡山に来るべき味わいの有る時季だと言えよう。
初夏に向けて碧さを増す緑が目に優しく、
その葉の合間を潜り抜けてくる太陽がキラキラと眩しく、
子供の頃と変わりない澄んだ空気の風景の中に私達は居た。

鐘撞堂で鐘の下に潜って遊んだり、
根本中堂の前の長い石階段を上る時に、
グリコ(これぞ日本文化!)を教えながら、
上に段々に上がって行ったり、
石階段の先の2階建ての櫓風の建物に上がったり、
朝イチの電車で行き4時間半程たっぷり歩き回った。

色んな事をもっと勉強しなきゃなと、
こういう所に来たら毎度毎度思うし、
それを全く違った文化の中で育った相方に、
沢山沢山教えたいと思う。
勿論本を読んだりガイドを見たりしながら、
相方が聞いて来る興味有りそうなポイントを勉強し、
資料から探して的確な答えを英訳して教える。
だが、問題はココから。

簡単に「英訳」と言ってのけるものの、その実そう簡単ではない。
例えば寺社仏閣に行けば普段一切使わない言葉、
一生の内で1度使うか使わないか知れない言葉、
日本人でさえ意味を理解していない言葉が、
ゴマンと出て来るのが歴史散策。
それを私の貧相な知能で訳す事なんで無理。
「何でそんな事に興味持つんじゃー!」と思う事はしょっちゅうだ。

例えば人間には煩悩があって、
それが108つ有るという事を説明する時、
「煩悩」は辛うじて説明出来ても、
108つの煩悩が何を指すのかを的確に説明出来ない。
何で108も有るのか、何で109じゃないのか、
何を基準として煩悩として認定してるのか等、
「得」を積むどころか200の煩悩まみれ(!!)の私には、
説明出来ん!って事になる。

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 ★英語版パンフレットに、煩悩の意味書いといてくれッ!
  左が比叡山特製の叡山香。エエ香りぃ~♪(おかけんた風)


外人が聞いて来る事は大抵こういった、
「日本人が解って居そうで解ってない事」なのだ。
だから私は日本に帰ると言っても「楽勝!」ではなく、
歴史勉強、資料作成、旅行ルート作成、イヴェントと切符の手配、
友人達との会食の手配、スケジュール調整、
日本での軽い取材等、通訳兼ガイドで、簡単にヘロヘロになる。
ゆっくりしに帰ってても、逆にNY以上にバリバリの重労働!(;´д`)
自称・世界一有能な旅行時の秘書と化す。(それ位思わせてくれ...妄想中)

金でも貰っていれば割り切れるのかも知れないが、
やはり異文化圏同士の私達が一緒に暮らすには、
こういった「努力」が物を言ってくるんだと感じる。
イギリス人でも、インド人でも、アフリカ人でも、
自国文化を相手に理解して貰おうと思えば、
先づは自分が動かねばならない。

ま、これらを総合的に見て、
相方に理解を求める為の努力をするという事は、
私にとって僧侶修行以上に苦難の、
先が見えず位も貰えない「修行」なのだ...嗚呼...。(T_T)
そんな事を考えつつ叡山香
を50箱自分への土産に買い、
ケーブルで坂本まで下りた。

いつもの様に駅近くの鶴喜そばの暖簾を潜り、
2人前の定食セットと笊を1枚頼み、
笊を分けて1.5人前の蕎麦に舌鼓を打った。
ここは15年位前にテレビにも出演なさってる、
比叡山麓三宝筵住職の栢木寛照さんを訪ねた時に、
態々出前を取ってご馳走して下さって以来、
場所を聞いて通うようになった店だ。

出汁を楽しむ温かい蕎麦と、蕎麦自体を楽しむ冷たい蕎麦。
ここに来て何世紀もの間、僧侶達の舌を楽しませた、
薫り高い蕎麦を食べて帰らない訳には行かない。
未だ麺類の「すすり」を練習中の相方でも、
楽しくて美味しくてたまらない時間だ。

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満腹になった私達は店の人と話し、
蕎麦の作り方なぞを尋ねたりして、
ランチタイムがとっくに過ぎた店内でゆったり1時間弱滞在し、
次の目的地の「都をどり」に向かった。




スルッとKANSAI
 通年版・季節版(春・夏・秋)が有り、
 2デイ・3デイ版の2種と有名観光地版が有ります。
 夏の3デイチケットは下記の要項で販売。
  発売期間:2005年7月15日(金)~8月21日(日)
  使用有効期間:2005年7月15日(金)~8月31日(水)
  発売金額:大人5,000円、小人2,500円

本家鶴喜そば本店
 
滋賀県大津市坂本4-11-40
 077-578-0002
  京阪石坂線 坂本駅下車1分
  JR湖西線  比叡山坂本駅下車10分