N e w  Y o r k B l o w -NYでもタコ焼きを焼く英国人へ- -257ページ目

無知の為せる業

日本滞在中、以前より依頼されていた人達に会う事になった。
この「依頼されていた人達」とは、
知人から会ってやって欲しいと頼まれた人で、
要は、「外国生活に憧れている人達」の事。
外国生活がどんなだかを、教えてやって欲しいという話だ。

冷たく聞こえるかもしれないが、
そういう話しを持ってくる人は、
殆どが日本に居る時から大した付き合いも無く、
且つ今現在親しい関係でもない人で、
オリンピック競技用プールに、
耳掻き1杯の塩を薄めた位の縁の濃さの人だ。

会うのは見ず知らずの人達なので、
限られた時間をやりくりして迄会う必要は無いと言えばそれ迄だが、
だけど縁の薄い人を介して頼んでくる位なので、
頼まれた知人の顔を立てる事も考えて、
出来る限りは会う様にして居る。
だがそこまでして「礼」を尽くしても、
その後礼状一つ書いて寄越さないのが彼女達の常識だ。

そんな形で会った、5人の外国生活に憧れる人達。
今回も毎度同じ印象の人達と、同じ感覚の人達だった。
毎度会う人達は、平たく言うと甘えん坊で自分を安く扱っている。
会う人の9割が30前後の女性で、「何か変化」を求めている人。
それは解るが、話を聞いていたら考え方の甘さが露呈して、
自分の考えとは違う環境が出来上がる事が多々ある。

学校を卒業して働き出したはいいものの、
うだつが上がらず徐々に退廃的になり、
何か変化を求めて仕事を辞め、
全く違った環境を手にしたいから=外国生活の公式が成り立ち、
語学留学してから何かの学校に通いたいと言うのが、
彼女達の定説

ある程度の貯金をして居るので資金力は有るので、
経済的な問題なし。
でも「何を強く勉強したいか」が明確でないので、
学校選択が思いっきりコケてるのだ。
そこで私に相談してくる。
そんなの俺は知らんと答えるだけだが、
彼女達の短絡的思考が何ともバカで仕方ない。

トラブルに遭ったり、予想通りの環境を手に入れられないのは、
彼女達の浅はかさに他ならないが、
それには全く気付いて居らず他人のせいにする

今では斡旋会社が多数有るので、
そこに旅行でも申し込むかの様に手続きを依頼して、
そこで与えられる十分でない情報だけで判断して動くから、
後で「これは違う!」って事になる。

正規留学(大学や高校への3-4年間の長期留学)の為にと、
彼方此方見て歩くという子も何人も見ているが、
留学情報の収集なんて日本の方が効率良く集められるし、
費用も掛からないのにそれを理由に何日も滞在する割りに、
学校関係者に何のアポも取らずに渡航して来る不可解な行動は、
全く理解出来ない。(勿論学内見学も説明を聞く事も全く出来ない)

それ以上に怖いのが平和ボケした日本人の感覚のままで来て、
海外での生活を甘く見ては泣きを見る。
はたまた学校のレヴェルや教授陣の得て不得手を理解してないから、
自分のレヴェルには合わないって解ったら、
学校へ行く事も無く、日本へ帰る事も無く、
ただ遊ぶ為にアメリカに滞在する。

滞在先がロスやニューヨークともなると、
遊ぶ場所が沢山有るし、学校に入ってないけど、
有効期限の残ったビザを保有しているので、
滞在するには法的な問題は無い。
でも、彼女達は自分の人生を貶めて居る事を忘れている。
学生ビザで入国していても、学校に行ってない事が解ると、
ビザの目的外利用となり入国拒否となるのを甘く見ている。

良く言えば、今しか出来ないからする、
悪く言えば、後で説明出来ない時間を過ごしてるのだ。
特に外国の学校や旅行へ行こうと思ったりして居ると、
この遊んだ時間は何とも説明出来ない時間になる。
今やテロで狙われている世界の都市。
日本ですら危ないのに、言葉や環境に不自由するにも拘らず、
楽天的な事を言って、目的も無くまた外国へ行こうとする

「環境を変えたい」という気持ちは、解らないではない。
でもそれは日本で十分に出来ること。
外国に出るならもっと様々な事を勉強してこなければ、
全く通じないという事が理解出来てない人は、
外国には出ないで欲しい。

外国に来ることによって自分というものを、
確実に貶めている事に気付かない人。
外国に来たからって言っても英語がマスターできる訳でもないし、
「語学留学」って言っても数ヶ月英会話学校に行ってるだけで、
そんな物学歴じゃないので履歴書に書く事も出来なければ
「留学」とも言えない単なる短期滞在

もっと別の事で自分を磨く方法は沢山有る筈。
勿論その決定権は彼等に有るが、
決行するのであれば、誰の世話にもならない覚悟で来るべきだと思う。
大抵の子は街中で日本人と見れば、日本語で話し掛けて世話になる相手を探している。
何処までも他力本願な事が徐に見えて来る嫌な瞬間だ。
同胞だから助けて貰えると思い込んで来るのは、
夫々に事情が有るんだから、その見解は大間違いだ。

だけど彼女達には「海外」というのは、
どうも抵抗できない程魅力的な物らしい。
彼女達は自分を貶めて居るとは、
私に言われるまで全く理解出来ていないし、
中には、言われても「何が?」とキョトンとしている人も多い。

自分を大事に思うのであれば、行く事の重要さよりも、
それが自分の人生に作用するかを考える必要がある。
今は「今しか出来ないから」と好き勝手にする事を選択しても、
後で本気に勉強したい事が出て来た時、
好き勝手した事がネックになってしまう事が多いのだ。
でも、そんな事後で後悔したってはじまらない。
問題になった時は、既に遅いのだ。

外国に行くと言う事は、
先づ自分がマトモな人間だと証明する事から始まる。
でもこんな事をしていたら、何の説得力もない。
中・高生なら兎も角、社会人としての人生経験の有る「いい大人」だ。
何の言い訳も出来ない事を理解しておらず、逆に抜け穴を探す彼女達。
自分で自分の事を可愛がらなかったら、
誰が可愛がってくれるというのだ。

言葉が通じていても、仲々理解出来ないのが人間。
それ以上に日本の便利で居心地のいい生活をしていれば、
外国に出た途端、不満タラタラになるのは間違いない。
そして困った時だけ私に連絡して来て、助けを求める
1週間やそこらの旅行ならまだしも、
私はそんな無知なヤツの世話をする程、暇じゃない。
だから幼稚園児みたいな事言って来るんじゃない!と受け付けない。

外国に行くのは全く日本での考え方では理解出来ない事が多発し、
その度にそれに立ち向かわねばならないし、
それを自分で解決する力を持っていなければならない。

だけど今まで何でも任せっきりで生活してきた人には、
苦痛を伴う生活となるのは間違いない。

旅行で来るにはいい所かもしれないが、
生活するにはとても生活し難いと感じる場所。
海外でしか生活出来ないという理由が無いなら、
日本で生活する
方が生活し易いのは間違いない。

だからこそ私は言いたい。
「もっとニッポンを勉強した方が為になる」と。
だけどその理由が解らない人は、
どうぞ、何とでもして下さい、ハイ。
いい加減、こんなご奉仕も辞めようかなと思わせた、
夕食会での彼女達の無知振り。
無知に勝る物は無いと思った時間でした。