N e w  Y o r k B l o w -NYでもタコ焼きを焼く英国人へ- -132ページ目

犬天国

ニューヨークは案外犬天国だという事を、
皆さんご存知だろうか。
本当に小さいスペースで日本の住居を考えれば、
ド田舎の余った土地で飼える分楽勝だけど、
それがマンハッタンのアパート暮らしともなると、
ちょっと事情が変わってくる。

うちの家の並びのアパートの多くの住人達も、
小型~中型犬を飼っている。
だがアメリカのアパートのオーナーはかなり我侭なので、
ペットについてもかなり五月蝿い事を言うが、
それは結局「限度を知らない、バカ飼い主」が行って来た、
悪行苦行の数々が有っての事。

日本でも、アホな飼い主が沢山居るが、
それに輪を掛けてアホな飼い主が居るのがアメリカ。
もう、信じられない事をするのが「当り前」らしいので、
細かい事を一々言うだけでなく契約書に盛り込んで、
それに従うとサインさせるらしい。
勿論違反した場合は、ペナルティを通り越して即退去になる。
(ここら辺がアメリカっぽい)

うちの近所ではプードル、ミニチュア・ダックス等を飼ってるが、
間違いなく言える事は、都会の犬はめっさ過保護。
服を着せたり、靴を履かせたり、リボンを括り付けたり、
本当に犬の事を考えてるのかと思う「苦行」に似た仕打ち。
(と、今日は敢えて言わせて貰う)
何処までが良くて何処までが悪いとも言えないが、
その大層さの一般的な線はアメリカ人の方が上を行くと思う。
そしてそういう飼い主達を集めるイヴェントもアメリカの方が多い。

そんな飼い主を集めた犬のお祭りが、
セントラル・パークで行われた。
その名も、



ASPCA
セントラル・パーク・
ドッグ・ウォーク




ASPCAとは全米動物愛護協会って訳すのが、
日本語としては最適かな。
世の中には色んな人が居るので、
その色んな人の団体の一つがコレ。

色んなイヴェントを催しては、
他の飼い主とペットの為の親交を深める為の活動は勿論、
虐待ペットの為の募金、野良動物の去勢手術費用の募金、
シェルター行きになったペットの里親探し費用募金等、
こういうイヴェントを催すというのは、
所謂集金活動の良い機会でも有るので、
協会は沢山の飼い主へ彼方此方でポスター等を貼り、
選挙の集票マシーンの如く観客動員数を上げる事にパッチになる。

ま、ペットの事とはいえ、すごい勢いでやるのは或る意味怖い。
(逆を言えば、俺っちもそういう点を持っているという事)
純粋に動物の事を思って活動している人も居るが、
反面金の匂いのする所にはそれを装い群がる輩も居るのは確かだ。
傍から見てたら、そういう人間が居ないで欲しいと願うばかり...。
その全米動物愛護協会主催のドッグウォークが、
偶々通り掛ったら開催されていたのでちょっと見てみた。



出た!バカ飼い主!靴を履かした上に、セーラー服+制帽!
でもこの飼い主は良く考えていて、紙コップを切って帽子にしていた。
因みにコレは、チワァワ(って聞こえるんだな、英語では)のイーライ。


こちらはトイ・プードルのフォレスト(♀)。黄色の服は、合羽+長靴(の積り)。
野良だったが拾われて訓練を受け現在はボランティアとして、
ベス・イスラエル病院でセラピー・ドッグとして勤労してるのだとか。
犬も、ボランティア出来るんか~と妙に納得した。


この女の子は犬のメイクをして、家の飼い犬と一緒に参加。
それにしてもこの犬のメイク、オカンにして貰ったのかい?


私の知る限りでは日本よりもニューヨークの方が、
生肉を食べてる犬が多いようだ。
日本人の感覚から行けば「え?生肉?!」と思うかもしれないが、
元々肉食獣の犬にとって生肉は主食。
だって火の通った肉を食べる事って野生なら無い事だから、
色んな物を与えてたとしても、やっぱり生には敵わない。

ペットへの愛情の掛け方は、人それぞれだ。
だが矢張りペットの気持ちになってやる事も、
飼い主として一番必要な事ではないかと、
毎度着飾られさせられた動物を見る度、
「窮屈そうだなぁ」と感じる。

勿論ナメ猫みたいに冗談で一時的に着せるのは、
単なる遊びならいいけど(それでも迷惑には変わりない?)、
自分の一張羅の毛皮を持ってんだから、
ほっといてやって欲しい...。

でも俺っちもペットを飼い出したら、
犬に、ウサギの毛皮のチョッキを着せてそう...。
ううっ、有り得る話...。(T_T)
(子供の時犬に眉毛書いたりするのは当り前で、
 バリカンでモヒカンにしたり、アーガイル柄に刈ったりしてた俺っち)

ニューヨークでも餌はスーパーやドラッグ・ストア等で買えるが、
流石にペットの餌用の生肉は並んでない。
でも、そんなのって何処で売ってんの?と思うだろうが、
それは矢張りペット・ショップへ行かねばならない。
ペット・ショップ以外なら品揃えの充実したグッズ・ショップへ行けば、
冷蔵庫から美味しそうな生肉を出してくれる。

でも一番の問題は缶詰等と違って1-2日に一度、
買いに行かねばならないこと。
だって、生だから買い置きなんて出来ない。
毛並みが良くなって抜け毛が少なくなったり、皮膚が丈夫になったり、
筋肉の付が違ってきたりするけど結局その面倒さに負けて、
暫くは続けられても最終的にはまた缶やドライの餌に戻るらしい。

本当にペットの事を考えてるなら、
あんな妙ちきりんな格好をさせるより、
そういう面倒さにこそ手間隙掛けてやる事の方が、
ペットにとって本当に有り難い飼い主ではないのかと、
ペット・ショップのオーナーと話していて思ったことだった。


「ホームレスのペットが、一番犬らしいよ」


最後にオーナーが言った一言が最高で、
現代ペット事情を表してるなと思った。






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