N e w  Y o r k B l o w -NYでもタコ焼きを焼く英国人へ- -114ページ目

勝者必衰のあと

私が子供の頃、未だゲイと言う言葉は、
伯父に教えて貰っていたので知っていた。
だが単なる知識で、未だ見た事は無かった。
でもその時に伯父から言葉と同時に、
エルトン・ジョンのYour Songとゲイだと言う事を紹介された。
(子供にこんな事を教える伯父貴は、今でもスゴイと思う)

それが現実に自分の目の前に初めて現れたのが、
♪カーマカマカマカマ♪でお馴染みの(既に時代錯誤?)、
カルチャー・クラブのボーイ・ジョージだった。
何でかは忘れたけど来日公演に親戚の兄貴に連れて行って貰い、
確か6列目か7列目だかセンター寄りの座席で見せて貰ったのが、
本物のゲイ=ボーイ・ジョージだった。

至近距離でイギリス人のボーイ・ジョージを見た時、
あ、こーゆー人達も広い世の中には居るんだなと、
子供ながらに思った。
そして彼の顔を見ながら、付け睫毛が和田アキ子並...と思っていたのだ。
(子供ながらに70年代を冷視していた俺っち)

勿論英語の歌詞など全く解る訳無くて、
単なる英語の音とサウンドを聞いてるだけだったが、
ステージのボーイ・ジョージのショウの組立て方が下手だったのだけは、
子供ながらに鮮明に覚えている。
一瞬、こいつら日本に来てまでこんな子供染みた事を、
金取ってしてるのかと思った位だ。

その後カルチャー・クラブは飛ぶ鳥落とす勢いで日本には無い、
ロンドン・ポップを衣装やイメージを見事に時代の申し子の如く、
プロモーション・ヴィデオで描き切り、
日本の女子高生をはじめとした若者に向かって発信し続けた。
当時ではあんなにカラフルなヴィデオを作れるのは、
カルチャー・クラブとデュラン・デュランだけだったしね。

だが勝者必衰の如しという言葉が有る様に、
一時の人気は何処へやら。
本国イギリスではスマッシュ・ヒットを飛ばしても、
次第に日本では新曲自体も発売されなくなり、
最終的には解散の憂き目に。

そしてその中心人物のボーイ・ジョージ。
その過去の栄光さえ知らない人の方が、多くなって来た今日この頃。
彼は私達の住むニューヨークに居るのだ。
完全に移民してきたのか、それともアメリカで永住権を取って、
一時的にここに居るだけでまたロンドンに戻るのか、
正確な事は知らないが、兎に角今ニューヨークに居る。
そして去年秋に、ラリってサツに電話を掛けて逮捕された。

事件のあらましはこうだ。
ロンドン時代からドラッグ使用をしていたが、
それが去年の段階まで継続的か、断続的かな不明だが続いていたのだ。
そしてドラッグを使っていたのかサツに電話して、
強盗が入ったと通報。勿論直ぐに警官が駆け付け、
ジョージの家のドアを叩いた。

それが駆け付けた警官に対して、
「アレは間違いだった」と超挙動不審な様子で応対し、
即ドラッグ使用を疑われ、家宅捜査開始。
そして疑われた様を裏付ける様にコークが発見され、
その場で即逮捕となった。
確か48時間後(か72時間後)に保釈金を積んで保釈され、
その後裁判となり、今年になってその判決が出た。

その判決内容が7日間の社会奉仕と罰金。
麻薬は本家本元のアメリカやイングランドでも、
かなりの重罪と捉えられているので、
個人的には数年間の懲役実刑(執行猶予無し)を与えるか、
アメリカで取得したビザ(若しくは永住権)を取り上げれば良いのにと、
思ってはいたがその辺は未だ緩いのが現実だ。
(そのくせパンピーには訳の判らん理由で、簡単に取り上げる)

やっぱり有名人だから許されてる部分もあるんだろうけど、
こういう問題は「有名人だからこそ」厳罰に処する事が必要だと思う。
だって、やっぱり子供への影響ってかなり大きいから、
ニュースでこの事件を見たうちの近所のおばさんの孫が、
「やっぱり有名だから許してもらえるの?」と言ってた位で、
子供たちも幾ら悪い事をしても大丈夫かもって思っちゃうんだよね。
その境界線は何処なのか、大人が解らなくしてしまっているのだ。



余りに沢山のマスコミに囲まれた為、駐車場の掃除に配置転換されたジョージ。
一応朝7時~昼15時迄が、彼の「定時」。見る影も無い...。


そして今朝からボーイ・ジョージは朝もハヨから(7時から)、
タイムズ・スクエアでよくゴミ箱の袋を変えたり、ゴミ拾いしているおじさんや、
工事現場などでよく見かけるオレンジ色の目立つメッシュのチョッキを着て、
他の人にまみれて社会奉仕を市内の清掃を開始していて、
それが沢山のマスコミに追いかけられて超バツの悪い顔をしながら、
取り敢えずやる気は有りますよってな感じで掃除をしていた。

一昨年何かのパーティで一緒になったが、
まーーーーーーーーーったくあの綺麗な細身の化粧栄えのする、
弾けんばかりの白人ならではの白い肌は何処へやら...で、
同じ弾けんばかりでもデブになり過ぎての弾けんばかりで、
アゴは既に見事な2重アゴ、ほっぺたは朝青龍ばりのぷっくり頬、
当然ドラッグをやってるから肌は汚くて、
頭は丸刈りを通り越して剃ったのがちょっと伸びた感じで、
イギリスの島木譲二って風貌のタダのオッサン状態。





 Colour By Numbers(US版)

 Colour By Numbers(JP版)


 懐かしい~ってか、
 ボーイのカナの長音が
 横書きのままになってる!
 ジャパンには敵わなかったな~。




表舞台に立つ気は全く無いみたいで、
今や単なるニューヨークのクラバーみたいだった。
何分かおきに定期的にトイレにも行ってたみたいだし、
仕事も大して無いみたいで、パーティやクラブに、
夜毎顔を出してるみたいだった。
それが去年逮捕されたのを見た時、
それがちょっとエスカレートした感じだった。(T_T)

色んな形で仕事はしてたんだろうけど、
やっぱりドラッグだけは頂けない。
今や60-70年代でもあるまいし、
セックス・ドラッグ・ロックンロールでもないだろう。
ま、ドラッグやりまくってたスティーヴン・タイラーですら、
今じゃ「ドラッグはやるもんじゃないよ」と言う位、
時代は変わってるんだから。

そりゃポール・マッカートニーやキース・リチャーズ、
スティーヴン・タイラーなどが声を大にして、
「ドラッグ万歳!」って言ってたら、
オオッ!、ロケンローだねぇ!と合いの手打てるけどさ、
今はそうじゃないからな。

マスコミは暫くの間ボーイ・ジョージに付き纏い、
彼を意外に悩ませるだろうけど、
それも自分のやった事への天罰と思って、
最終日まで受け容れるしか無いだろう。
最終日の翌日から支援施設に入って、
再度ドラッグを完璧に断って欲しいと思う一コマだった。





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