突然の | N e w  Y o r k B l o w -NYでもタコ焼きを焼く英国人へ-

突然の

すっきりと晴れ渡った五月晴れの日。
こんなに綺麗な晴れた日なので、
海へ行こうと車でコニーアイランドへ出掛けた。
マンハッタンからブルックリン・ブリッジを渡って島の反対側へ。
ガイジンっぽく言うと、
「今日は何て素晴らしい日なんだ!」と、
両手を広げながら歌って踊りだしそうな感じの日だった。
 
ビーチの横に設置された遊園地は、
今夏既にオープンしていて、
沢山の親子連れやカップルが、
はちきれんばかりの笑顔でビーチに続くボードウォークを歩いていた。
相方と私も心地よい潮風に吹かれながら、ゆっくりと歩いていた。
すると、プロペラの音が空の上から段々近付いて来た。
ええっ??おかしい!と思って空を相方と見上げた。
 
 
 


 
 
 
 
「ブウォォォォォーーーーーーッ...ドゥォンッ!」
 
 
 




 
 
私達が歩いていたボードウォークから、
50m程海側の砂浜のビーチに、
 
 
 
 




 
 
飛行機が落ちた。
 
 
 
 



 
 
crush1  

ええっ!声に発して驚きながらも、
知らないうちに相方の手を離して、
早く現場に行かなきゃと、
飛行機が落ちた現場へ駆け出していた。
私よりも距離の近かった人が私同様、
飛行機が爆発する前に搭乗者を助けようと、
飛行機へ駆け出していた。
 
私が墜落機へ着いた時、
既に着いていた近場に居た人達が出せる人だけを出していた。
中を覗くと乗員乗客4名で、首が折れているらしくブランと項垂れていた。
救急車が来てもDOAだろうと思った。
彼らの乗っていた飛行機は、
以前取材でも登場した事の有るセスナ機。
15分もしたらビーチ横まで乗りつけた警察が周囲を封鎖した。

crush2  
 
その間に本社に連絡して第一報を入れ、
クルーが来るまでの取材をする事になった。
いつも持ち歩いているデジカメで動画が取れるので、
未だ何も撮ってないメディア容量だけだがそれに動画を撮ろうと、
周囲に居た人に次々に捕まえ、事態を終始見ていた人を探した。
相方は、急に走り出した私を追いかけて付いて来ていた。
「ゴメン、1時間だけ!」と時間を貰って、
Tシャツを買って来て貰ったりとカメアシのように、手伝って貰った。
45分位すると、クイーンズに居たクルーが飛んで来てくれ、
取材内容を引き継いでバトンタッチした。
 
推進力を失った機は、突然錐揉み状態で急落下し、
そのまま地面に激突した。
私は落ちて来る所しか見ていなかったので、
一部を見ていた様々な人の話を繋ぎ合わせて、
一部始終を見てた人の話を聞いて初めて全貌を把握できた。
 
今調査が入っていて未だ事故原因は把握できていないが、
調査が済み次第公表される。
正確な原因の発表とそれに続く事故が無い事を願うばかりだ。
 
パイロットも何とか被害を最小に食い止めたかったと思うが、
それも叶わずパイロット以外に被害者が出た事が悲しまれる点だ。
搭乗者はウェスト・ヴァージニアから来た高校生と友人とその父親。
この上なく良い日和の楽しい筈の週末は、
暫くは晴れない深い深い悲しみの日となった。
4人の犠牲者の冥福を祈りつつ私達は車に乗り、
現場を後にした。