戦闘態勢、用意! | N e w  Y o r k B l o w -NYでもタコ焼きを焼く英国人へ-

戦闘態勢、用意!

ピーカンに晴れ上がった空は、「今日」にうってつけ。
そう、今日は...























36th annual Gay and Lesbian,
Bisexual and Transgender Pride Day Parade!






















陽気な彼らに神様の恵みは、この天晴れ。
ウチからチャリでチャリチャリッと5番街に行くと、
既に「お姫様方」が、湧いてました...。

年に一度の晴れ舞台。
気合が入らない訳が無い!!
ってな訳で、今日はパレードをお楽しみ下さい♪


New York's Pride Parade
 さぁ~~いってみよぉぉぉぉぉ! でも、その前に、その羽、何処で買ったの?


Photo
                         Jennifer Szymaszek
  L:電柱に登って、参加してます。怖いなー。
  R:テクノ・ビートにのって腰をフリフリしてます。
    たまにカッコイイ兄ちゃんを見つけたと思ったら、ゲイな事が多いNY。



   L:オッちゃんなぁ、もう45やけど旗振って頑張ってんねん!
   C:シャラポワもまっつぁおの付け乳首+偽爆乳+太鼓腹で登場の、
     「女王の中の女王・ミス・コロンビア」とデコ・パピちゃん
   R:キャスリンとアンナのヤング達。若いエキスが、迸る。それ、くれ。


Photo
                       Jennifer Szymaszek
 パレードの中でも派手な登場をする、バイク隊のリーとクリスのカップル。
 ハーレーは勿論、デニス・ホッパーが乗ってそうなチョッパーも沢山!


PhotoPhoto
                          Jennifer Szymaszek
言葉の重みを感じる2枚。自由の国だからこそ、差別との戦いは今尚続いている。
ストレートより純真な所が、ずっと私の心にすっと入ってくる彼ら。
応援してるよ!

          Photo
                             Jorge Uzon
                    ど、どこへ行きたいんだ...?
         でもコレが『普通』。確実に明後日に向かってるよなぁ。


    Photo
           Jennifer Szymaszek
  よいこの皆さ~ん、これは間違ったバービーちゃんの遊び方ですよ~!
  因みに全部で12体のバービーが鎮座ましますこの帽子...。
  (譲ってくれないかなぁ...)←マジ


Photo
                       Timothy A. Clary
  まだまだ現役よぉ!来年は、ちゃんと休みとってパレードに来てね!
  待ってるからね~~~!(リリアン調)←バリ、ローカル。


このパレードは同性愛者の権利向上を、 近年は特に強く主張している。
あのハナタレ・ブッシュが大統領になってからは、
キリスト教団体の組織票欲しさに、
同性愛自体が汚らわしい、非人間的だと非難しまくって、
権利を認める以前の問題であった。
(ビリー・グラハムの伝道をパレード同日に持ってくる辺りも、ムカツク!)

プラカードを持った初老の彼のコメントを見れば、

未だ何の権利も得られていない事が手に取る様に判る。
一見奇天烈な格好をして...と思うかも知れないが、
彼らは「基本的人権」を認めて欲しいだけだ。
だから同姓婚を含む同性愛者の権利拡大を、
声を大にして呼びかけているのだ。

一番強く要望されるのは、同姓婚だ。
去年5月にマサチューセッツ(ボストンの有る州)で、
同性同士の結婚が初めて合法化され、
真剣に結婚を考えていたカップル達は、
こぞってマサチューセッツ州へ出掛けた。

その後サンフランシスコ等、
複数の行政区で同姓婚が認められたが、
その後裁判で「結婚自体が執り行えない」として、
全て無効判決が出され、その是非については、
今尚物議をかもしている。

同姓婚を認める動きが活発になると、
必ず州や連邦が横槍を入れて阻止してくる。
私たちストレイトの者にすれば、
こんな事で悩みを抱える事は生涯無い事。
男女間で恋愛が成立すれば、当然の如く結婚も出来るし、
そのせいで税金の扱いも変わってくるし、
市民サービスも当然の様に受けられる。

だが、彼らは違う。
行政は税金を普通に徴収するけど、
普通の人間としての愛に満ちた生活を送りたいと思っていても、
立案、審議、通過しないと同姓婚は合法化されず、
何時まで経っても彼らの基本的人権を侵すばかりだ。
義務は果たしても、権利は認められて無いのだ。

キリスト教教会に足を向けて寝られないブッシュ再選以降、
「ほぼ絶望、でもちょっと希望」を持った同性愛カップルが、
弁護士に今後の動向を聞いたりする相談が、
増大の一途を辿っているらしい。

遺言・相続、財産分与、養子縁組、子の養育権・親権、健康保険、税金、
男女カップルなら起こらない問題でも、ゲイなら問題ばかりになるのだ。
「結婚している」という紙切れ一枚の差。
しかしその差は私達が思うよりも、何百倍、いや何千倍の差が有り、
それが彼らをずっと、ずっと苦しめるのだ。
その紙切れが有れば、全て片がつく事なのだ。

ニューヨークだけでも約2万5,000組の、
同性愛カップルがいると聞いた。
彼らにも異性愛者同様の権利を保証してこそ、
「真の自由の国」だと私はいつも思う。
独断と偏見が見世物的な下世話な事を連想させ、
真の同性愛者の声を掻き消しているのだ。

社会的システムのメリットを受けさせるのも第一要件だが、
私は「精神的安堵」を与える事の方が、
何より重要だと常に思っている。
好きな人と一緒に暮らしたい、時間を共有したい。
ただそれだけの事なのだ。

ウチの近所は、昔からゲイ・エリア。
個別に見ると、クイーンのお姉さま方はスゴイなぁと思うけど、
こうしてまとめてみると、「大した事無い...」と思ってしまう。
慣れ」って、怖いなぁ...と実感する。























そりゃ、30万人も参加してれば、慣れるって...。

























みんな、また来年会おうね!