母の愛 2 | N e w  Y o r k B l o w -NYでもタコ焼きを焼く英国人へ-

母の愛 2


昨晩は相方の母からの「菓子攻め」で、
夕食後のお茶の時間がこの上なく楽しかった。
やっぱり、私は相方のお母さんのお菓子が好きだ。
相方はコーヒー、私は紅茶を飲みながら、
相方の母のお菓子を一緒に頂いた。
んー、マンダム。

そして今朝は3時に起きて、
弁当を作って45分に相方はまたワシントンへ出発。
それからまた一寝入り。
今日は時間の余裕が有ったので、8時頃に再度起床。
だらだらと朝のニュースショウを見乍らお茶漬けを食べていると、
ピンポ~ンと呼び鈴が鳴ったので、玄関へ。
再び茶色い制服。
みかん箱位の箱には日本語。
ウチの母からだった。

昨日の相方・母の小包とは一転、
ウチの母の小包は食い気満載。
とはいっても送ってくれと頼んだものばかり...。
●どんこしいたけ     ●桜田附
●刻み海苔         ●針海苔
●もみ海苔         ●羅臼根昆布
●羅臼昆布(出汁用)   ●羅臼端昆布(昆布巻用)
●日高昆布(魚シメ用)  ●鰹節
●鯖節            ●鰯節
●花鰹(飾り用)      ●出汁雑魚
●雑魚(よく干した物)   ●金山時味噌
●干し海老         ●アミ海老
●干し貝柱         ●丸美屋・のりたま(業務用)
三島・ゆかり(業務用) ●三島・菜めし(業務用)
●三島・かおり(業務用) ●サンマの味醂干
●アジの開き干      ●生節(真空パック)
●南高梅干         ●アオサ海苔
マースカレー       ●旭ポン酢   等々

全部、こっちで買えない物。勿論、金は払っている。(強調!!)
ふりかけ類は買えるけど少量で値が高いので、
業務用を送って貰う。
一番困るのは、和食を作る時の出汁類。
子供の時からインスタント出汁を母が使わなかったので、
どうしても薬臭く感じる。

インスタント出汁が簡便であるのは重々判っているが、
どうしても馴染めず、先づはこっちで買える材料で試作。
だけど、昆布はペラペラで出汁は出ないし、味は薄い。
鰹も花鰹のミニパックみたいな物が多く、
また出汁を取る為の節が魚別に買えない。
料理別に出汁を分けたいのに、そんな事不可能。
だから今でも実家の中央市場の乾物屋で、
昆布・鰹・干物類を買い揃えて送って貰う。

NYで買ったペラペラの昆布はクズ昆布のクセに$7もするし、
北海道産としか書いて居らず、ふざけんなっ!と叫んでしまう。
大阪で長く育成された私としては、これが先づ許せん。
相方は私と出会う前までは一度も日本食を食べた事が無かったが、
その後は日本食大好き外人の一人になった。
だから余計に本当の味を食べさせたいと思うのだ。

世の中の人は殆ど知らないだろうが、
大阪の人は出汁に命を掛けているだけあって、
素人でも昆布は産地で選んで買う珍しい土地なのだ。
だから世の中に乾物屋が数有れど、
気合の入り様と言えば、世界一だ。
だって、それだけやってても値切られるんだから、
世界一の知識と接客をしなくてはやっていけない。

東京に住んでる時に築地に買出しに行った時、
(東京-大阪間を転居で行き来していた)
乾物屋暦の浅い店員だったらしく、
こいつアホか?と思ったので、2,3質問したら、
とんでもない答えをしてきた。
それをピシッと撥ね付けると、私の事をプロだと思い、
「プロの方ですか?」と聞いてきた。
「パンピーです」と答えたら、
「嘘でしょ??」と言うので、
「大阪の人間は素人でも昆布を使い分けるんだ」と言うと、
「ええっ!!」と絶句していた。
何でも東京が勝ってる様な口ぶりで言うが、
どちらにも住んだ事の有る人間から言わせれば、
食文化面、文化面では関西圏が関東圏に比べて、
100万歩リードしまくっている。
正にぶっちぎり状態で勝っている。
日本全国比で言っても、数百年の老舗だが、
関西圏は千年単位の老舗だ。
どれだけ頑張っても、差は歴然で勝ちようが無い。
それ程、舌の感覚は敏感で正確な味を持っているのだ。
だから昆布や鰹を使い分け、味付けを変えるのだ。

そんな中、もう一つ掛替えの無い物も到着。
マースカレーだ。
基本的に6-8種類のカレールーを混ぜてカレーを作るので、
それには欠かせないカレーで、NYでは売ってない物。
実家近くでも買える店が限られているので、
他のカレーはどうでも、これだけは別扱い。
40年程前から発売されている商品だが、
当時からチャツネの付いた本格派なカレーなのだ。
チャツネの存在自体を知らなかった世の時代に、
それを1箱に1本つけて販売すると言う作戦は、
今ですら斬新だ。マースカレー以外には無い。

チャツネは味の甘さの加減や安定を図るには、
打って付けで毎回使いたくなる味だ。
一時会社が倒産したと聞いて、十数年買えない時代が有ったが、
実はいつも買っていたスーパーへ卸していた会社が倒産した為、
買えなくなったという事が偶然に判り、
その後発売元のオリエンタルカレーに電話して
販売ルートを問い合わせ、買う事に成功!
再会したカレーの味は、チャツネのしっかりとした甘みが出て、
とても美味しく仕上がった。
今週末は、相方も大好きなカレーにしようと荷物を見て決めた。



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