ながい髪やからだの曲線
植物を侍らせながら
淡い色合いのなかで夢見つつ
ときどき意外なほど
まなざしと手には強い意志が
感じられたりもする
ミュシャの描く女性像が
すごく好き
市制施行70周年記念
アルフォンス・ミュシャ
ふたつの世界
府中市美術館へ
いってきました
京王線東府中駅から
徒歩17分
府中の森公園のなかにある
美術館です
この公園のすぐ近く、緑町に
暮らしたことがあったけれど
緑の中の美術館ははじめて
どおりで…
2000年にできた建物でした
光と緑にあふれる公園と
一体化するよう、高さを低く抑え
ライムストーンやガラスなど
自然の素材がつかわれています
ライムストーンは
太古の昔、海中で
貝やサンゴの死骸が沈殿、堆積して
長い年月を経て固まった岩石のこと
空や景色のなかに
溶けこむ美術館です
ミュシャがはじめて手がけた
絵の仕事は、本の挿絵だったと
ミュシャの原点をしることに
物語の挿絵の仕事は生涯
続けたそうです
『白い象の伝説』
版画の代表作も
たくさん並びます
展示後期の今は
『黄道十二宮』
素描と見比べることができ
今回、私は
『ローレル』が好きになりました
パリ時代の
華やかな版画、ポスターと
パリを離れた後に打ち込んだ
祖国愛や人類愛…
心の世界を描いた油彩画
ミュシャの
ふたつの世界
を存分に、近くで感じられます
『ハーモニー』
実際は
およそ 縦1.5m × 横4.5m
大型の油彩画です
はじめは、教会の半円形の窓を飾る
ステンドグラスのデザインの構想だったとか
大きな存在の
そのまた大きな手から
発する光に照らされた世界
子供から老人まで、様々な人々が
生きる姿が描かれています
ミュシャは
「豊かさと貧しさ、生と死、
喜びと悲しみ、全てが
調和を成しています。
それは、例えば、
太陽の光のスペクトルのような
色の調和です」
との言葉を残しています
大型の油彩画は
堺 アルフォンスミュシャ館
以外では公開の機会はほとんどない
貴重なものだそう
この日は水曜日の15時すぎ
一作品ずつ、自分ペースで
ゆったり鑑賞できました
絵画ではなく
グッズが並ぶ、ショップです
エコバッグとポーチを
あまり好きでない 眼鏡を入れよう
持ち歩く気になりそうだわ(笑)
素敵♡
会期は
12月1日まで
スピカ