人の話、聞いてますか?

 
 

もし、ただ聞いてもらえる時間があったら、

 

どんな気持ちになりますか?

 

 

 

私たちは普段、


人の話を「聞いているつもり」で


実は聞いていないことが多い。

 

 

相手が言葉を発した瞬間に、


すぐにアドバイスを考えてしまったり。

 

 

話の途中で割り込んで、


自分の体験談や意見を話し始めてしまったり。

 

 

目の前で話されているのに、


頭の中ではまったく違うことを考えていたりする。

 

 

これらは誰にでも起こることだ。


でも、本当に「聞く」ことができたら、


この世界はもっと平和になる。

 


人の根本的な欲求のひとつに


「承認欲求」がある。

 

誰かに理解されたい。


受け入れられたい。


ただそのままの自分でいても


大丈夫だと思いたい。

 

 

人が会話を求めるのは、


多くの場合「解決策」ではなく、


「理解されたいから」だ。

 

 

けれど私たちはつい、


良かれと思ってアドバイスをしたり、


正しい答えを返そうとしたりする。

 

 

それは相手のためのようでいて、


実は「自分が役に立ちたい」という


欲求を満たそうとしていることもある。

 

本当に必要なのは、


答えではなく「ただ聞くこと」なのだ。

 

 


相手を変えようとすることは、


コントロールのエネルギーを生む。
 

 

アドバイスで相手を導こうとするとき、


そこには「今のあなたは不十分だから


正す必要がある」という


無意識のメッセージが含まれてしまう。

 

 

それは、相手にとって


心地よいエネルギーではない。

 

 

一方で、ただ聞き、


ただ受け止めるとき。

 

相手は「自分はすでに十分だ」と感じられ、


安心と信頼が育まれる。

 

これは、どんなアドバイスよりも


強力に相手を癒すことができる。

 

 

 

「聞く」とは、


相手の言葉を受け入れるだけではない。

 

相手の感情や背景を尊重し、


「そのままでいい」と


心で抱きしめることだ。

 

この瞬間、相手の承認欲求は自然に満たされ、


争いや誤解は消えていく。

 

 

 

だからこそ、


「聞いてもらう側」も工夫できることがある。

 

例えば、あなたが愚痴を聞いてもらいたいとき。

 

「ちょっと愚痴を聞いてほしいの。


5分だけ時間くれる?


アドバイスはいらなくて、


とにかく聞いてもらいたいだけなの」

 

そう先に伝えてしまっていい。

 

そうすれば相手は、


「なるほど、聞くだけでいいんだね」と


心構えができ、安心して聞く体制に入れる。

 

お互いにとって、


とてもクリアで心地よい時間になる。

 

 

相手に「普通はこうするでしょ」と


決めつける必要もない。

 

相手もまた、良かれと思って


言葉を返してくれていることを忘れずに。

 

ただ、自分はこうしてもらえると嬉しい、


と素直に伝えればいい。

 

 

聞くこと。


それは、もっともシンプルでありながら、


もっとも大切な愛の表現。

 

 

そして、聞いてもらいたいときには、


「どう聞いてほしいか」を伝えることも


同じくらい愛のある行為。

 

 

お互いが無理をせずに関わり合えるとき、


そこに本当の安心と平和が生まれる。








いつもありがとう

愛を込めて❤️