「首こりや肩こり、腰痛」が起こる本当の仕組み

おそらくこの世で最も多くの方が悩まされているであろう
「首こりや肩こり、腰痛」などは全て、
その部分の筋肉が固まることにより、
こりや痛みを引き起こしています。

ただ、
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首や肩、腰の筋肉が固まる原因はほとんどの場合、
首や肩、腰そのものにはありません。
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全身には首・肩・腕・胸・背中・お腹・腰・お尻・太もも・足など、
各々あわせて500個以上の筋肉が存在しています。

これらの筋肉は、その上にある筋膜と呼ばれる膜で覆われており、
その筋膜は全身で連動しています。

そのため、ある筋肉が硬くなると筋膜を通じて
その隣の筋肉まで硬くなる
という性質があります。
隣の筋肉が硬くなればまたその隣の筋肉も硬くなり、
その連鎖が積み重なった結果が
つらい「首こりや肩こり、腰痛」となってしまう
のです。

ですから、
「首こりや肩こり、腰痛」に悩まされている方が、
それを改善するために首や肩、
腰そのものの筋肉を伸ばしたとしても、
突っ張っているような感覚や、
うまく伸びてくれない感覚がしてしまうことはよくあることです。

これは首や肩、腰の筋肉を固めている原因である筋肉が緩んでおらず、
その筋膜の連鎖によって首や肩、
腰に常に固まる力が加わり続けている状態と言えます。
ですから一時的にある程度伸びたと感じても、
またすぐに凝ってしまうのです。

ということは、「首こりや肩こり、腰痛」を引き起こしている
原因の筋肉から順番に伸ばしてあげると、
改善する効果が一番高いことが分かります。

主に首こりや肩こりを生じさせる原因の筋肉は、

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多くの場合上半身の末端である手にあります。
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パソコンや家事、物の持ち運びなど、
手の筋肉は一番よく使われています。

多くの方は、
その手の筋肉が硬くなることによって、
腕全体の筋肉も硬くなり、それが肩や首を固まらせてしまっています。

ですから首こりや肩こりを改善したい場合は、
この上半身の末端の筋肉である手の筋肉からしっかりと緩ませることが肝要です。


また、腰痛を生じさせる主だった原因の筋肉は、

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腰よりも下、下半身にあります。
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下半身の裏側である足の裏、ふくらはぎ、もも裏、
お尻の筋肉が硬くなれば、左右の腰の筋肉が凝りやすくなります。

下半身の前側の筋肉が硬くなれば、
腰の骨が反り過ぎることによる腰痛を引き起こし易くなります。

ですから、腰痛を改善したい場合は
腰よりも下にある筋肉をしっかりと緩ませることが大切です。


しかし、ここでの緩ませるとは

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マッサージ等で揉みほぐすことではありません。
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筋肉は縮まることによって硬くなってしまいます。
『縮まる』の反対は、『伸びる』ですね?

ですから、縮まったものを正常な状態に戻すには伸ばすこと、
ストレッチが生理学的に一番理にかなっている上に、
再び凝ってしまうということが少ない方法です。

通常のストレッチは一つの筋肉につき30秒ほど
伸ばすのが効果的ですが、
何年も固まったまま放置しつづけた筋肉は
1分から2分ほど伸ばす必要があります。

またストレッチはあくまでも気持ちがいい範囲で
伸ばすことが大切です。


テレビなどを見ながらでも構いませんので、
ゆっくりと伸ばしてあげると肉体的に根本から
改善されていくことでしょう。