「平和を作り出す者達は幸いである。
彼らは神の子と呼ばれるであろう。」
"Blessed are the peacemakers.
For they shall be called the children of God."
Matthew 5:9
前回の blog にも書いた聖書からの引用ですが、
この聖句の興味深いところは、
平和とは、棚ぼた式にやってくる者ではなく、
国民の不断の努力によって作り出ければならないものである、
と言っているところです。
日本の先人達は、古の頃より、
平和を作り出すために努力してきました。
日本では、260年間続いた江戸時代以外にも、
平安時代とか、もっと前は縄文時代とか、
平和な時代が多かった国でした。
これは、日本民族の持つ、
「和を以て尊し」
と考える民族性からきていると言えます。
日本で「平和憲法」が受け入れられたのも、
もともと日本人が平和を大切にする素地があったからでしょう。
そういう日本人の民族性を熟知していたという点で、
GHQ は賢かったと思います。
その、
平和を愛する姿勢は昔から日本の外交姿勢にも表れており、
先人達も、かつて、
性懲りも無く日本支配を狙う中国大陸の国々に、
遣隋使とか、遣唐使とか、
平和的な外交をするための使者を派遣してきました。
しかし、
相手が日本を支配下に収めようとする態度を改めないために、
交流は続きませんでした。
その後、モンゴル帝国(元)が中国大陸を支配した時は、
日本にいきなり朝貢を要求し、
それを無視したら攻め込んで来られました。
日本はこの、
Eurasia 大陸を制覇した強大な元の襲来を撃退するために、
大変な苦労を強いられました。
さらに時は流れ、
1549年に Portugal が日本に鉄砲とキリスト教を携えてやって来て、
日本との友好関係を申し入れて来ました。
織田信長の保護を受けた Portugal 人達は、
キリスト教を日本で布教し、拡大していきましたが、
Portugal の真の意図は、日本侵略にありました。
その侵略の意図を見抜いた豊臣秀吉はキリスト教を弾圧し、
最終的に徳川家康がキリスト教を禁止し、
貿易相手国を極度に限定し、
後に「鎖国」と呼ばれる政策を行うことになります。
このような歴史的な経緯を見た時に、
私は、かつての先人達も、
できる限り「諸国民の公正と信義に信頼した」
(trusting in the justice and faith of
the peace-loving peoples of the world)
外交を行おうとしてきたのではないかと感じます。
しかし、日本に外交を申し入れてきた国々は、
日本侵略を狙う、ロクでもないもの達ばかりだ、
と感じたのしょう。中でも、
Spain, Portugal といった Europe から来た人々は、
神とキリストの愛を説いて回りながら、
神社仏閣を破壊し、
人身売買などもやっていたというのだから、
当時の日本人達も面食らったことでしょう。
愛を説きながら、
暴力的な行為を同時に行えるという発想は、
聖書を経典とする一神教の特徴とも言えるでしょう。
Christian 達にとっては、
神社仏閣とは異教の神を祭る神殿に過ぎず、
それらを破壊することは善だと考えたでしょう。
また、日本をキリスト教化し、
キリスト教国家に充足させることも、
これまた善なることだと考えたでしょう。
人身売買にしても、
罪深き自分が尊き主のしもべとなる、
という mind control を受け入れれば、
Christian となった人々は、
奴隷となることも受け入れることができたでしょう。
また、Spain, Portugal から来た人々は、
日本から土地を強奪するなんて野暮なことはやらず、
Chistian となった大名に、喜んで土地を寄進させる、
という手法をとりました。
Europe の歴史は侵略の歴史とも言えます。
彼らは、いかにして効率よく他国を侵略し、
征服できるかに、長い歴史を通じて、
試行錯誤を続けながら、
侵略の手法を進化させてきたのです。
彼らの手法は、蛇の如き二枚舌で、狡猾でした。
耳元で愛を囁き、相手が気を許したならば、
相手の身体に巻きついて締め上げ、噛みつき、
毒を注入し、動けなくなったその身体を食らい、
骨までしゃぶる、というものでした。
ちなみに、
西洋ではこの蛇が巨大化した生き物を竜と考え、
蛇よりもはるかに強大な、
邪悪と貪欲の象徴として捉えられています。
Europe 人達は、愛を説くキリスト教さえも、
侵略の道具として使っていたのです。
ただ、よく考えると、
キリスト教と鉄砲を同時に伝来させたということ自体、
極めて怪しい人達だったんですね。
平和運動をやりながら、
同時に軍需産業も手がけて儲けるみたいな感じですね。
先人達は、日本を取り巻くこの世界は、
竜の如き獣によって支配された、
油断ならない世界だと感じたようです。
それだったらいっそのこと、日本人だけで、
平和な国を実現しようと思ったのでしょう。
それ故、日本では、
武断政治で諸外国に凄んでみせ、
日本にちょっかいを出す国は目にもの食らわすぞ、
と睨みを利かせ、
国内では自国民だけで平和を楽しむ、
という政治体制が確立されたようです。
現代の日本の社会を見てみると、
風雲急を告げる国際社会の中にあって、
周辺諸国から迷惑を被る日本には、
鎖国の時代を懐かしんでいる人さえいるようです。
ただ、もう鎖国の時に戻れる状況ではないでしょう。
また、日本の周りが危険なのに、
日本だけが安全でいられるという状況でもなくなってきました。
日本は、世界で唯一、"Miracle of Peace"
(奇跡の平和)
と呼ばれる平和統一国家を実現した国です。
神社やお寺詣りに行って、
先人達に思いを馳せたいものです。
そして今、その誇り高き先人達の子孫として、
獣に支配されたこの世界を、人間に取り戻す。
そして、この世界を再生する、という、
先人達さえ成し遂げられなかった壮大な scale の課題が、
日本に残されているようです。