去年の告知のときから ずっと

氾濫してる というくらい巷にあふれてる癌情報から

逃げるようにして暮らしてきたのは

やっぱり わたしの弱さだったと思う


乳房を失うことに 今思うと異常なほど反応してた

切除することが 唯一絶対最良な方法だと信じ込むことで

自分を支えてきたんだと思う



もともとは 情報をほしがるタイプの人間で

はじめてのお産のときも

妊娠がわかった時点で 本屋へ走り

マタニティ関連の雑誌を定期購読してた


いよいよ入院 というとき 看護師さんが

「初めてのお産?! 本当に?!」

って目を丸くするくらい 予習ばっちりだった


次に何が起きるのか

それにはどう対処したらいいのか

自分の中でシュミレーションしていたから 怖くなかった

(あの痛みは想定をはるかに超えてたけどね さすがに)



そういうわたしが

一切の情報を遮断していたのだ

あまり意識していなかったし 冷静だったと自負していたけれど

やっぱり わたしとしては非常事態だったんだと思う


1年たって そんなことを考え

少し 雑音(といっては失礼だけれど)にも耳を傾けようかな

・・・という気持ちになり始め


食べ物のコントロールがうまくいっていないとわかっているから

お料理本から探し始めた

そして 先日アップした本に巡り合った



知らなかったことがたくさんある

不安をかきたてられる文章がたくさんある

ほっと肩の力が抜ける文章がたくさんある


『知らないがゆえの幸せ』というのは たしかにあると思う

でも。。。。。


やっぱり 知っていたほうがいい

知っていて選び取るのと

知らずに 選び取った気分でいるのとでは

結果が出たときの心のありように大きな差が出るような気がする



自分の命だから

自分の人生だからね