其ノ水ノ深サハ
計リ知レズ、

其ノ想ヒハ
心ノ底ノ底迄
染ミ渡ル。

碧天ノ海ガ抱ク島ニ
育ツタ青年ノ瞳ハ
舛花色ヲ増シ
袖ヲ翻シテ
娘ト生ル。

水ヲ得タ魚ノヤウニ
ヒラリ、ト舞フ姿ヲ
僧ト生ツテ眺メル
此ノ身モ又、
水ヲ得タ魚ト生リ
密色ヘト彩ヲ変ヘテ
命輝ク。

其ノ水魚ノ交ハリガ
生尽キテ
魂トナツテモ
縁アルヤフニト
願フ。

無限ノ輝キヲ秘メタ
其ノ美シヒ青年ノ
水シブキガ
嗚呼、
水ヲ得タ魚ノ
眩ヒ命ノ煌メキ、
キラキラト
刹那ノ中ニ輝ク永遠。





ひとたび
何かを表現しようと思ったら

「想いを飛ばす」

という意識、気持ちを
空気に乗せて
その場所の
一番遠くまで届ける、
その大切さを学んだ。

気迫、というと
凄みのある
「陰」のもののように
感じるけど

愛らしさ
美しさ
歓び
楽しみ

などの「陽」の感情にも
同じように存在する、
そんな気がしてー



3月のよき日に
ワタシの通うお稽古場の
踊りの会があり
まだまだ勉強中のワタシも
その小さな一員として
国立劇場の舞台に
立たせていただく予定です。

ほんの
わずかな時間の中ですが
観に来てくださる
すべての方々に
感謝の想いを込めて
舞台を努めてまいります。


自己満足の世界では
何も伝わらない。
想いを飛ばすから
観ている方々に響き
それがこだまとなって
還ってくる。

その一体感を知りたくて。
踊らせていただける
感謝の想いを
お伝えしたくて。
演目の世界観を
お伝えしたくて。


舞台の日時、詳細は
此処では
お知らせはいたしません。

日本舞踊の世界は
皆、何処かで繋がっていて
良いものは
語らずとも
おのずと
風に乗って響いてくるー
そんなふうに
思うから。

お稽古場は今、
様々にあふれる想いで
いっぱいです。



其の魂が空へ昇り
星になつても
陽は昇り、沈み、
何事もなかつたやうに
さらさらと
時は流れる。

されど
芸と伝統と想いは
血とともに受け継がれ

生きた証は
歴史の中で
人々の心の中で
とわに輝く。

歌舞伎俳優
18代目
中村勘三郎さん逝く。
惜しまれて、惜しまれて
今日の澄んだ空へ逝く。