『春の幸せ』
2001, NOV M,Tohmmy
また一片、散っていく…
その度に心離れて…
桜の舞う季節になりました。
あなたが出て行った、次の午後に
私のことは、忘れてください。
もう一人に戻りたいから、
散りゆく運命の中で
あなたに出逢えたことを感謝しています。
また一片、散っていく…
その想いは、色鮮やかな
花火と重なり、美しく咲いては
消えた、夏…
また一片、散っていく…
終わりを告げる紅に
枯れ果てた落ち葉は
鏡を見ているような秋の下…
あれから季節は廻りました。
もう半年もたった今、
変わらずにいる気持ちに気付いています。
ふと立ち止まり、見上げた空は、
包まれそうな夕焼けで
あなたの優しさが染みて…
もう一度、出逢えたなら
いつも、いつも抱きしめて…
もう一度、出逢えたなら
いつまでも、その笑顔を…
手にしたら、溶けてゆく
雪に願う、白き奇跡よ…
もうすぐ、あの季節になる頃、
今年も始まりになりました。
そろそろ冬が去ろうとしている、この時に、
桜は蕾を身に付けました。
私は勇気を身に付けました。
誰にも負けない、あなたへの愛で…
~また~
桜の舞う季節になりました。
あなたのいない一年が過ぎても
私の心は、あなたに焦がれている。
思いがけず家を出ました。
その時、震えが止まらなくて、
風が運んで来てくれた、春の幸せ…
もう離さない…