日本に戻って生きたイナズマジャパン。
また元のメンバーに戻って、それでも楽しくサッカーをしている。
俺は走る足を止め、空を眺めた。
「クレイグ。俺は、楽しくやってるぞ。」
そのときだった。
上空を飛んだ一羽のカラス。
そして、黒い何かが落ちてきた。
俺はひらひらと落ちてくるそれに、なんとなく手を伸ばした。
それは、どうやら封筒のようだ。
真っ黒な封筒に、血のように赤い文字。
『Dear 鬼道君』
俺はすぐに分かった。
封筒を開けると、中には同じように黒い紙に、赤い文字。
『また会いに行く。それまで待ってろ。』
それだけ。しかし俺には、その文がとてもうれしかった。
俺はその手紙を胸に抱いた。
「おーい、鬼道。どうしたー?」
「いや、なんでもない。」
俺はあわてて俺を自分のタオルの下に置いた。
俺は待っている。また会える日まで。
END