投稿写真

[日経新聞より]富士通クラウドに本気


富士通、クラウドに1000億円強投資 3年間で
 富士通はクラウドサービス関連の開発投資を拡大する。2016年度から3年間でこれまでの約3倍に当たる1000億円強を投じ、海外展開や機能強化を進める。富士通のIT(情報技術)サービス事業の基盤としての地位を確立する。

富士通はクラウド基盤「メタアーク」の開発に13~15年度の3年間で300億円強を投じてきた。第1弾として15年12月にサーバーなどのIT機器をネットワーク経由で貸し出すクラウドサービス「K5(ケイファイブ)」群馬県のデータセンターで提供し始めた。既に60以上のシステムがK5で稼働している。

 クラウドサービスの利用は世界的に拡大している。最大手のアマゾンはクラウドサービス「AWS」事業の15年7~9月期の売上高が約21億ドル(約2500億円)に達した。前年同期比78%増と急激に伸びた。
 クラウドへの移行が進むと、富士通ではサーバーなどのIT機器の販売が減る可能性がある。クラウド関連の投資拡大によってIT機器の販売減少に備えるとともに、システム構築・運用事業の拡大を狙う。14年度に2400億円だったクラウド関連事業の売り上げを、17年度に国内4000億円、海外1000億円にすることをめざす。