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回収に何度(8回だったかな)も失敗して現場の課長が今年の2月に自殺してしまった原研の高速増殖炉原型炉もんじゅ。
事故からもうすぐ1年。このままだと無用の長物というだけでなく、暴走の危険が指摘されています。実は関西も危ないといわれているのですが、放置するわけにもいかず今日の発表になったようです。

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11:20 47news (47NEWS)
もんじゅ、落下装置回収へ着工 福井の原発、今秋復旧目指す

http://bit.ly/mI8Hn0

高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の原子炉容器で装置が落下した事故で、日本原子力研究開発機構は24日、装置回収に向け、搬出用の器具を設置する準備工事に着手した。 

6月中旬までに装置本体を容器上ぶたの一部ごと回収し、今秋までに事故前の正常な状態に復旧、運転再開を目指す。 

事故は昨年8月26日、燃料交換に使った筒状の「炉内中継装置」(3・3トン)を搬出するため、炉内で高さ2メートルまでつり上げた際に落下。10月につり上げを試みたが、装置の一部が変形しており、作業を断念していた。


高速増殖原型炉もんじゅへようこそ

日本原子力研究開発機構の公式サイト ↑↑

より詳しいニュースが出ました。↓↓

【敦賀】「もんじゅ」重大事故想定へ : サプライズ47 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

日本原子力研究開発機構は23日、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市白木)での想定を超える重大事故に備え、専門家など第三者の検討委員会を発足させる方針を明らかにした。30日にも初会合を開く。  

委員はナトリウムの取り扱いや原発に詳しい研究者、識者ら5人。地震や津波による設備面の被害や対策について検討する。もんじゅの安全管理などを話し合うため、同日に県庁で開かれた「もんじゅ総合対策会議」で、原子力機構の辻倉米蔵・敦賀本部長が説明した。  

一方、経済産業省原子力安全・保安院は23日、もんじゅで保安検査(6月3日まで)を始め、原子炉容器内から核燃料交換用装置を引き抜く作業の手順や計画を確認した。  

保安検査で作業着手が認められたことを受け、原子力機構は同日、敦賀市木崎の機構敦賀本部で、24日に開始する核燃料交換用装置の引き抜き作業の詳細な計画を、報道陣に説明した。  

装置先端の開口部に、異物混入を防ぐステンレス製のふた(直径0・5メートル、厚さ6・5センチ、重さ約80キロ)を取り付ける作業を、初日に済ませる。装置の上部を囲む部分にもふたをして、核燃料を出し入れする時に使う仕切り板を取り外して作業が本格化。蛇腹状の特殊な器具で覆ったうえで、原子炉容器の上ぶたの穴から、上ぶたの一部「スリーブ」や蛇腹器具ごと、クレーンで装置を引き抜く。




炉内中継装置というのが上記記事の核燃料交換装置のようです。要するに落下したのはクレーンのような装置です。

もんじゅ - Wikipedia

↑↑wikipediaによくまとまっています。





【目次】(「BOOK」データベースより)
1 世界初の原発計画は高速増殖炉だった/2 実用化に向けた5つの開発段階/3 高速増殖炉の基本的な仕組み/4 高速増殖炉の危険性/5 「もんじゅ」事故/6 改良工事と今後の計画/7 運転再開の問題/8 実用化に結びつかない「もんじゅ」/9 高速増殖炉の世界は撤退の歴史



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【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 森林の現状と災害/第2章 復活した足羽川ダム計画/第3章 終焉した全国総合開発計画/第4章 私たちの暮らしと原発(暮らしと原発/原発と地域振興/地震と原発/もう原発の時代ではない/原発のゴミをどうするか/敦賀原発3・4号機の増設反対運動/プルサーマルのゆくえ/高速増殖炉もんじゅのゆくえ)