4号機燃料プール、水中も撮影へ 計測器投入 - 47NEWS(よんななニュース)


東京電力は22日、福島第1原発4号機にある使用済み燃料プールの状態を詳細に把握するため、水位や水温、放射線量を測定できる装置をコンクリートポンプ車で投入して調査を始めた。水中カメラによる画像の撮影も実施する。  

東日本大震災の発生時、4号機の原子炉は定期検査で停止中。プールには使用済み燃料1331本と、新燃料204本が入っている。使用済み燃料のうち548本は原子炉から取り出した後の冷却時間も短く、1~3号機のプールに比べて危険性が高い。水の放射性物質の調査などから、燃料の一部は損傷しているとみられている。



これで損傷具合がわかると思われます。早く結果が知りたいなあ。1号機の水棺も始まっています。

<追記>水温が91度あり、カメラの性能上50度以上は無理ということで中止になったようです。

水棺については ↓↓

福島第一原発の事故で、東京電力が原子炉格納容器内を水で満たす「水棺(すいかん)」作業を1号機で既に開始していることが二十日、分かった。水棺は原子炉の安定的冷却のために重要な作業。水素爆発を防ぐための窒素注入と並行して実施している。

 東電が十七日に発表した事故の収束に向けた工程表では、1号機は第一段階として三カ月後までに水棺を完了し、原子炉を安定的に冷却させる。その後の三~六カ月で原子炉を一〇〇度未満の「冷温停止状態」にする計画だ。

 1号機は格納容器の圧力が2、3号機より高く、東電は気密性が比較的保たれているとみて容器内への窒素注入を七日から開始。二十日朝までに八千五百立方メートルを注入した。当初の予定では六千立方メートルを入れた時点で容器内圧力が約一気圧上がると想定したが、実際には〇・四気圧ほどの上昇にとどまり、その後低下している。東電や経済産業省原子力安全・保安院は、容器が冷えて容器内の水蒸気が収縮していることが原因とする一方、「どこからか空気が抜けている」ともみている。

 水棺による注水量は不明だが、関係者によると水漏れはほとんど確認されていない。燃料棒の上端部まで格納容器内の水位を上げる方針。ただ、水位が上がると空気が抜けている部分から水が漏れ出す可能性もあり、容器の状態を監視している。水素はほぼ抜けたとみられるが、安全のため当分の間、窒素注入は続ける。

 復旧作業では、2号機の立て坑にある高濃度汚染水を集中廃棄物処理施設に移す作業を二十日も継続。立て坑の水位は十九日午後七時から二十日午前七時までに一センチ下がった。

(東京新聞)