中川氏自らワイン注文/会見前に記者らと昼食―四国新聞社

財務省の玉木林太郎国際局長は19日午前の衆院予算委員会で、辞任した中川昭一前財務相が失態を演じた14日の記者会見前に、ホテルで財務省関係者や読売新聞記者1人と昼食をとり、自身でワインを注文したことを明らかにした。  これに同席していた玉木氏は「大臣がワインを頼み、レストラン側が『このボトルでいいですか』と言い、大臣が『それでいい』と言った」と説明。ただ「(中川氏は)口を付けた程度の飲み方しかしていなかった」と述べた。  また玉木氏は、中川氏が13日夜にも一部同行記者との懇親会を開き、読売新聞記者1人を含む男性2人、女性2人の計4人の記者らが同席したことを明らかにした。玉木氏は、読売新聞以外の2社については「公表を控えてほしいと要望があった」とし、残り1社は意向を未回答だとして、いずれも会社名の公表を避けた。

2009/02/19 18:28 【共同通信】

睡眠薬を一服盛られた説は意外な反響。

だいたい回りにいた官僚たちが様子がおかしいのにとめなかったわけで、中川氏一人の失態ではなく、財務相の官僚たちの失態でもあり、さらにいうと国家の威信を守れなかったという問題。

そのことが十分にわかっていながら、失態を演じさせたのは、やはり、官僚たちの乱という推測は成り立ちます。あるいは、中川氏の弱点を利用したのかもしれません。どう動けば得かを考えて、多少の犠牲、マイナス(この場合は国家の威信)を瞬時に計算するのが、官僚という人種ですからね。(これは国土交通省問題で猪瀬直樹氏が指弾したとおり)

それで、このニュースです。国際局長の暴露。これは共同通信の配信記事ですから、残りの2社は共同通信ではないですね。なぜ読売新聞だけを公表?

これも謎ですね。いろいろ憶測はできますが…。

でもこの報道は、国際局長が墓穴を掘ったとも考えられます。おっかけてみましょう。

中川氏自らワイン注文 同行の財務省局長明かす-北海道新聞(政治)

読売新聞以外の二社は「社名の公表を控えてほしい」と要望、残り一社は未回答だという。北海道新聞記者は同行していない。


はい道新は白。いや道新は地元ですから、疑われてもと思って記事の最後に書いたのでしょう。面白い記事ですけど。

47NEWSは特集を組みました。

中川氏自らワイン注文 会見前に記者らと昼食 - 47トピックス

これで2社はおいおいわかってきますね。47NEWSでの各地方新聞の視点は面白いですよ。上をクリックしてぜひ読んでみてください。官僚の責任論をいう新聞はないようですが。

>【横顔】
> 【47コラム】 「深酒疑惑」で問題になっている中川昭一氏は1953年生まれで現在55歳。私立麻布高校、東京大学法学部政治学科を卒業後、日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)に入行した。父は「北海のヒグマ」の異名で知られた自民党の実力者、中川一郎元農相だった。1983年、父の自殺を受けて衆院選に出馬。鈴木宗男氏との「骨肉の争い」があったが、トップ当選を果たした。
>その後は順調にキャリアを積んだ。農相や経済産業相、自民党政調会長といった重要ポストを歴任し、2008年9月から財務相兼金融担当相を務めている。現在、衆院議員8期目。
>政治的には党内きってのタカ派といわれている。政調会長だった2006年10月には日本の核保有論について「憲法でも核保有は禁止されていない。核があることで攻められる可能性が低くなる」などとして核兵器保有の議論が必要と主張し、物議を醸した。
>2007年12月には無所属の平沼赳夫・元経産相とともに保守系議員を集めて「真・保守政策研究会」を発足させた。
>公式ホームページによると、趣味は読書、テニス、部屋の掃除、庭いじり。(2009年2月16日 47NEWS編集部 湯浅泉)