若い頃からどんなにストレスがあっても眠れないということをあまり経験してこなかった。というよりもむしろ睡眠時間が短いと集中力を欠いてしまうほうで、どんなに忙しくても徹夜ができない。眠れなくて困った経験は時差ボケの時ぐらいで、このときばかりは寝付けなくてもんもんとする。いつからかかかりつけのお医者さんに頼んで睡眠導入薬を処方してもらって海外にいくようになった。

ところがである50歳に差し掛かった2、3年前から時々眠れないことが出てきた。昼間の精神的な高ぶりがあるとまず眠れない。コーヒー特に議論に熱中してミスタードーナッツのアメリカンコーヒーを2,3杯飲んだりすると、眠たくてもウトウトするだけで寝付けない。(勤務先の大学の先生と年に一、二度、大激論を大学近くのミスタードーナッツでやってしまうことがあるのだ)寝なくてはならない時間を過ぎてしまうと、やはり目がさえてねむれないことも出てきた。

もっと問題なのは、どうも睡眠の質がよくないのではないかと思えることが増えてきた。いわゆる睡眠時無呼吸症候群を疑ったりもしている。会議中などに眠くなるというのは、どうも睡眠の質と関係があるに違いない。枕を変えたり入浴剤を工夫したりといろいろ試してみたが、効果がない。今は外来で検査もできるので一度しっかり調べてもらう必要があるかもしれない。

市販薬を使うという手もある。最近、グラクソ・スミスクラインから睡眠改善薬『ナイトール 』が発売された。塩酸ジフェンヒドラミンを主成分とするもので睡眠前30分位に服用する。連用を避けるなどの服用上の注意が詳しく公式サイトに書いてあるので参考にしてください。

公式 サイト:ナイトール




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