海を眺めていると
 小柄な鳥がするりと飛び立った
 巣立ちしたばかりの海鳥だろうか

 はしゃぐ犬を遊ばせたまま
 潮が満ちるのを待つ

 迫る波音

 近付く飛沫

 気付くと
 波はもうそこまで迫っていた
 飲み込まれるくらいに

 あぁ
 海は
 沈み込むほど深いのだ

 いつかわたしも
 あの塩辛い水に還るのだろうか