素足の下の床板の冷たさが心地良い。
 ぺたり、ぺたりと足裏が鳴る。床板も少しだけ唸った。

 木の打ち合う音はやまない。
 秋の頃には火事を恐れ、不寝番が木を打ち合わせ続ける。
 だが今は夏。火事よりも嵐が恐ろしい時。しかも打ち鳴らすのは警鐘のはず。

 縁側からおりて草履を引っ掛ける。ペタン、ペタンと足音を鳴らして木の打ち合う音を目指す。

 カン カン

 カン カン

 規則正しい音が続く。