蒸し暑さに気づいて目覚める頃になると、さすがに家の中だけでは飽きてきた。庭を歩くのも飽きた。
 伯母もこのところひっきりなしに出かける。

 さして興味があるわけではなかった。ただいつも以上によそよそしい伯母の態度が、急に話す言葉の増えた伯父のことが気になった。
 何もなければそれでいい。
 ただ、そう思っていた。

「おばさん。どこに行くんですか?」
 伯母は丸い肩を揺らした。
「集まりさ。……婦人会のね」
「……ふーん」
 伯母はそそくさと出て行った。


Novel 一覧