カイネ21「ハル」 庭で大根を干している伯母が呼んだ。 伯母は無害な人だ。 夫に逆らわず、子どもに与えられるだけのものはやる。自分が手にするのは夫が気が向いたときにくれるものと、子どもたちが残したもの。「はい」「あん子はどうね?」「誰ですか?」「…………カイネさ」「どうって?」「……元気しとんね」「このところ会っていません」「そうね」 伯母はため息をついたようだった。:Novel 一覧