ちょー囚われの王子

『ちょー囚われの王子』
(ちょうとらわれのおうじ)

野梨原 花南
集英社 (1997.12)

挿絵:宮城 とおこ


内容:(紹介文より)
 魔法で男にされたうえに、記憶喪失になってしまったダイヤ。ライーとともにコバーリム神殿に身を寄せていたが、司祭の娘・ミナに惚れられ、結婚を迫られてしまう。
 一方、魔法で女にされたジオは、ロゼウス卿の屋敷に滞在していた。ライーの手紙でダイヤのことを知ったジオは、取り乱してコバーリム神殿へ向かおうとするのだが……。
 二人は再会できるのか!?
 痛快ファンタジー、第三弾!

感想
 二人が心配できたライーさんは、可愛そうに、次々に厄介事に巻込まれています。胃に穴が空きそうです。
 一つ良いことがあると一厄介。
 お仕事休んで妻子としばしの別れまでして来たのにこの仕打ち。大変ね、お父さん。

 妻ダイヤモンドの事故を聞いて取乱すジオラルドは見物でした。うろたえるとか、動揺するとかでなく、こんなジオさんもけっこう好きです。
 今行きたいのに、今行ったらずっと今のまま……いいと思うよジオラルド子。可愛くて。
 お母さんと呼ばれた時のジオラルドの顔が見たい。ぜひ。
 あ、今のままじゃ会えないか。

 そして、無敵(無謀)な姫君ダイヤモンド。
 格好いいね。
「いいの? 僕君に恋してないよ」
 厳しいけど正直に言ってくれたほうが救われることもある。延ばして延ばして延ばし続けられるより、ずっとスッキリする。
 今は痛くても、馬鹿以外に付ける薬はきっとあるから。大丈夫です。

 さて、ロゼウス氏に効く薬はあるかな?


2005.08.20