西風の皇子 2 闇色の少年王

『西風の皇子 2 闇色の少年王』
(せいふうのでぃでぃうす 2 やみいろのしょうねんおう)

喜多 みどり
角川書店 (2004.7)

挿絵:宮城 とおこ

内容:(紹介文より)
 酸の海によって滅びた大帝国の皇子・ディディウス。現在その身体には、西風を司るわがまま女神メイヴェーラと、全世界を壊滅させるほどの力を持つ<滅びの女神>の二神が同居(?)している。
 ある日、敵である霧の神・エイルセイルに突然魂を奪いとられたディディウスは、新しい身体を得て「闇色の少年王」として君臨することに!!
 すべての記憶を失い、闇に堕ちていくディディウスを助けようとするメイだが──!?

感想
 ディディウス二巻快挙達成!
 家はなくなったけど、二人の美女と同居し、怪しいけど頼れる兄貴分ダークロアとその師で小さくて可愛いフィと、なんだかよく判らないけれどおかま神ミューシカと仲良しになりました。
 そこへ、嫉妬神エイルセイルがやってきてもう大変。ディディウスは若返り、ミューシカ出産(!)し、メイヴェーラは癇癪を起こし、<滅びの女神>さんはキレて、ダークロアは巻き添えを食らう。
 なんてにぎやかなご一行様でしょう。実際こんな人たちがいても関わりたくありませんね。


 この厚みには多過ぎる視点で、非常に場面がチラつきました。
 個人の考えや特徴を丁寧に書いてあって、言いたいことがあるのはわかった。とってもわかった。
 でも、ただでさえ複雑な環境にある主人公ディディウス君は、隠し事ができない状態。内心が常に筒抜なんだから、もっと絞り込んで、あえて内心を見せないほうが楽しめたかもしれません。

 で、ディディウスは今後も神々と関わり、面倒事に巻込まれるらしいです。
 一巻目からするとダークロアは性格が変って、貧乏籤役に努めることになったようです。
 がんばれ、お父さん。


2005.08.09-10

『天空の剣』
『西風の皇子』
『ザ・ラスティ・ワールド 竜の王女』