
『ザ・ラスティ・ワールド 竜の王女』
(ざ・らてぃす・わーるど りゅうのおうじょ)
喜多 みどり
角川書店 (2004.5)
挿絵:
内容:(紹介文より)
龍と共に戦う、強く美しい王女クレシャナには、秘密があった。彼女の右目は、未来を見ることができる『予言の書』なのだ。
クレシャナの婚約者は、繊細な美貌だけど、どこかすれた感じの青年ガリオン。彼との結婚を間近にひかえたクレシャナだが、ある日突然、ガリオンはクレシャナを裏切り、予言の書を奪って逃亡する。異世界に放り出されて、奴隷になってしまったクレシャナの運命は……!?
喜多みどりが贈る、新しい物語!!
感想
先作とは世界を違えて新たな旅立ちです。
怪しい魔法使いダークロアも、おかま琴弾きも、自分主義な神様もいません。
しかし、主人公は美人で強くて豪胆な王女様。逃げた許婚を追って異世界にきてしまい、拾われた先で奴隷となり、買われた先で主を……あぁ、怖いやステキです。
やはり一癖では収まらない人がたくさんでした。正直言うと、一癖ない人がいない。(^ー^;)
なんてすばらしいことでしょう。
大事件と謎の渦中にないせいか、今一つ興奮はなかったです。
自分で騒ぎを起し、首を突っ込んで行く主人公クレシャナ。戦って戦って戦いまくる。そうしなければ、高まったままの気持ちのやり場がないから。
そんななかでウルベルフ君、彼はいいなぁ。和み系です。
癒し系はサルです。
そして問題の、非常にいじめられ役なガリオンですが、結局身の上話とか心境の変化をクレシャナに語らないまま、終始一匹狼でした。孤独な人生に花を添えてくれた人にも一言もなしなんて……。
いや、語らずとも以心伝心。無用な飾りは要らなかったと思います。
幸多きことを。
2005.07.25