とてとてとて、と音がしたと思ったら、もうヤツはそばにいた。
「てる、今日は何色?」

 ぶーっ

 落ち着けオレ。すべてはまず真実を知ることだ。
 オレンジジュースを噴く前に。いや、もう噴いちゃったけど。

「何がだ、ニコ?」
「ね、何色?」
 人の話を聞けこのポンコツ小僧。
「何の色を聞いてるんだ?」
「ぱんつ」

 ぱ

 ん

 つ

 なぜパンツ?
 何ゆえパンツ?

「ニ、ニコ。オレのパンツの色聞いて、どうする気だ?」
「ひ・み・つ」
 誰の仕業か丸わかりじゃねぇかこのオトボケ小僧。タダさんもヘンな知恵つけないでください。

 よし。今日こそは撃墜してギャフンと言わせてやろう。

「よし、ニコ。オレの教えるかわりに、おまえのも教えろよ」
「えぇー!」
 声がでかい。
「あらぁ、どうしたの?」
 ホラ来た。ってカヤさん!
 大急ぎでニコの口をふさごうとしたが、一歩遅かった。
「あのね、テルがパンツの色教えて、て」

 あああああぁ!!
 バカばかバカばかニコばかぁ!!!!

「………………………………………………………………………………。テル」
「は、はい!」
「あとでちょっと、裏門に来なさい」
「…………は……………………はい」


 祖父ちゃん。
 オレ今日、帰れそうにないよ。

 祖母ちゃん。
 今日は久しぶりに、肩でも揉んでやろうか。


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