
『伯爵と妖精 2 あまい罠には気をつけて』
(はくしゃくとようせい 2 あまいわなにはきをつけて)
谷 瑞恵
集英社 (2004.9)
挿絵:
内容:(紹介文より)
妖精と話ができる少女リディアは、妖精博士として伯爵エドガー(でも元盗賊!?)に雇われ、屋敷に通うようになった。すぐに口説き文句を口にするエドガーに振り回されていたある日、彼女は公園で不吉な妖精霧男に似た大男に襲われる。
なんとか無事屋敷に戻ると、ちょうでひとりの女性がリディアを訪ねて来ていた。聞けば、なんと男爵の令嬢が霧男に連れ去られたかもしれないというのだ!
感想
かわいい一人娘リディアが年頃だと気付きながらも、口説き魔伯爵に雇われることを許したパパ――やっぱり裏で何か企んでいそうです。一番腹の読めない人。
と、怪しんでいると、なんと今度は、もう夕方だというのに伯爵とデートを許可するなんて!
怪しいよパパ!
絶対何かある!
企んでる!
弟子のラングレーさん……いや、彼は大丈夫です。マーガレットをくれたから、きっと口説き魔とパパの魔の手からリディアを救ってくれるはず。
だってマーガレットといえば、花言葉は「恋占い」「誠実」「真実の友情」などなど。そんななかできっとラングレーさんは
「真実の愛」
これを言いたかったに違いない。
今ならまだ、リディアの本性をまだ知らない彼の目には、リディアは「師匠のかわいいお嬢さん」として映っているはず。リディア、今のうちだ。<何をだ
話を戻しまして。
半強制的に雇われたリディアは、やっぱり仕事はなくて、伯爵の添え物役な日々を送ります。
今回はリディア自身が取り合われるのでなく、二人の間にオレンジが転がってきて、さぁ大変。変態に襲いかかられてちょっと不安な時に伯爵とオレンジが仲良くしちゃって、意地を張って帰るなんて言っちゃった自分は引止められもせず……あたしって何!? 状態。振り回されてます。
リディアという甘いお菓子を手にしようと画策する伯爵側では、従者レイブンが変化を表し始めています。変化してもいいけど変態にはなっちゃダメよ、レイブン。
また、ゲストのお嬢さんたちの微妙にくすぐったい関係や成長など、今回は皆の成長劇でしょうか。
いや、やっぱり悪党伯爵の陰謀劇です。
おぉ、罠だ!
2005.07.18
:『伯爵と妖精 あいつは優雅な大悪党』