
『ジャンクソード』
(じゃんくそーど)
朝香 祥
集英社 (1998.10)
挿絵:極楽院櫻子
内容:(紹介文より)
闇深い山奥の洞窟で、剣士ユサは死闘の末、伝説の魔剣を手に入れた。一五〇年前に高名な術士シェリアークが呪を封じた、夢をも断つ力を持つ魔剣。
……ところが手にしてみると、それは何の力もないスカスカのがらくただった。おまけに、呪を封じた術士本人が大ボケにも剣に捕らわれている始末。
ふたりは失われた呪力をとりもどすために、シェリアークのもと同僚を探す旅に出るのだが…!?
感想
既刊を見るに、西洋ファンタジーは本書が初めてなんでしょうか?
出だしから「―」の乱用、リアルもの満載、主役は悪党、連れは怪しい役立たず……。
うん、実は途中でやめようと思いました。途中下車しても痛まないと思いました。
しかし、ただ一点。それだけが私を思い止まらせたのです。
それは敵側の彼女の口調。非常にムカつきました。見事にイラきました。
素晴らしいと思いました。
読んでいて、登場人物に不快感を覚えるのは、同情して泣いたり、共感してうなずくのと同じじゃないですか。すごいですよ、これは。
ストーリー自体は、目的達成間近にきてアクシデントがあり、さらに厄介事が発生。主人公ユサは有無をいわさず巻込まれるというもの。
謎がたくさん出てきまして、本書では大して解決されません。そして彼らは新たな旅へ……というやつです。
わたしは「いってらっしゃい」と手を振るだけです。
もうちょっとあとの、書きなれてきた頃のを読んでみようかな。
それくらいには気になりました。
2005.07.17