ちょー美女と野獣



野梨原 花南
集英社 (1997.5)
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(ちょーびじょとやじゅう)

挿絵:宮城 とおこ

内容
 『絶望の森』と呼ばれる深い森の奥、美女と野獣が愛し合い、暮らしていた。
 美女の名はダイヤモンド。ジェムナスティ国の王女だった。
 そして獣の正体は、トードリア国王子ジオラルド。陰謀に巻き込まれた彼は、魔法によって姿を変えられてしまったのだった。
 魔法を解く方法は一つ。誰かと愛の誓いを立てること。
 二人は愛の口づけを交すが…。

感想
 挿絵とタイトルに惹かれた。
 いざ読んで笑った。

 ふざけている、と気にいらない人もいるかもしれない。でもわたしは気に入ったのです。
 綺麗な挿絵。
 ナイスなタイトル。
 踊るような文体。

 心理描写で、ときどき話すような文章になるのが堅苦しさ、古臭さを取り払い、ところどころにビーズのような飾りがつきます。これが初めて読んだ当時は新鮮でした。あ、こんなに砕けてるのにキレイだ、と思ったのです。

 セリフが棒読み状態で、句読点では読みを休める私には、やや読みづらいときもあります。でも砕けた口調には親しみがもてました。
 だから、人に飾り気はないんです。あくまで描写以外は馴々しいくらい砕けています。

 で、この美女は凄いんですよ。どう凄いかって、パワフル。一見して青少年の夢を砕き、乙女の憧れをブチ破る人だけど、根は美人。いやいや、根こそ美女。
 野獣は……どこもかしこもいい人。以上。うん。言いようがないです。
 二人を取巻く人たちも個性が強いんですよ。かなり強いんですよ。読んでるほうが引くほどね。

 でも、惹きつけられました。


2005.06.29-30